1兆円の計上赤字の原因と今後の株価について

   

ソフトバンクグループの株価が反落。ビジョンファンドで1兆円近い巨額赤字を計上、営業損益は四半期ベースで14年ぶりの赤字に転落した。孫正義社長は、自身の判断のまずさに反省の弁を述べつつ、投資事業の推進に向け萎縮は不要と強気の姿勢を崩さなかった。株価は7日の取引で、一時前日比2.8%安の4200円まで売られた。6日に発表した7-9月期(第2四半期)決算は、ビジョンファンドからの営業損益が9703億円の赤字となった。前年同期は3925億円の黒字。期末時点の投資先88銘柄のうち、米ウィーワークやウーバー・テクノロジーズなど25銘柄の公正価値減少が響いた。ビジョンファンド事業の収益は2017年4-6月期から公表されており、赤字は初めて。全体の連結営業損益は7044億円の赤字。営業赤字への転落は05年4-6月期以来だ。前年同期は7057億円の黒字だった。純損益は7002億円の赤字。ウィーワークの株式評価損が発生したとし、今期(20年3月期)の個別決算で特別損失4977億円を計上する見込みとしている。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-07/Q0KLKVT0G1KX01?srnd=cojp-v2

この1週間の中でNYダウの史上最高値の更新と同等、もしくは国内投資家にとってはそれ以上のインパクトとなっているのが「ソフトバンクグループによる1兆円の赤字計上」ではないでしょうか?これまでにも多くの企業へと投資を行い、そして大きな実績を上げてきたソフトバンクグループでしたが、今回は市場内でも大きな話題となっている「ウィーワーク」への投資がこのような結果を生み出した要因の1つだと考えられています

まず初めに、米ウィーワークは一言で言うと「シェアオフィス事業」を急速に展開することで大きな注目を集めた企業になります。一時はIPO銘柄としては最も有望な株式の1つとまで言われていますが、今ではロンドンでの人員削減や香港でのリース事業からの一部撤退などが計画されており、コストの削減が急務となっている状態です。それが今回のソフトバンクグループの営業利益の赤字転落を引き起こし、またそれだけにとどまらず同グループの株価も4200円ほどにまで下落することになります。このような状況を受け、会長の孫正義氏は以下のようにコメント

・ぼろぼろ。台風というか大嵐で、これだけの赤字を出したのは創業以来ではないか。

・私自身の投資判断がまずかった。反省している。

・もう少し価値を安く仕入れた形にしたいというのが願望だった。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-07/Q0KLKVT0G1KX01?srnd=cojp-v2

なんとも孫さんらしくない弱気なコメント。ファンダメンタルズ要因を考えると、明らかにソフトバンクGの株価は売り優勢で、本日に関しても若干の売り気配となっています。今回は、ソフトバンクGをテクニカル分析の観点から分析し、今後の株価推移について見ていきたいと思います

ソフトバンクGのチャート分析!今後の株価予想について

Trading View

まずはソフトバンクGの日足チャートになります。若干チャート内はごちゃごちゃしておりますが…。チャートに沿う形で引かれている黄色のラインはZigzag(ジグザグ)インジケーター、水色のラインは20日移動平均線、オシレーター指標はRSI、2本の赤線はトレンドの転換を分かりやすくするために付け加えたものになります

まず注目していただきたいのは右半分のチャートになり、ここを見ると短期的には当然下落トレンドであることが分かります。これに関してはソフトバンクGの決算などといったファンダメンタルズ要因からも納得がいくものかと思います。続いて、チャートとRSIによるダイバージェンスについてです。チャートを見ると安値を切り下げているのに対して、RSIの安値は切り上げられていることが見て取れ、さらに直近の高値は押し安値水準にまで到達しているのが確認できるかと思います

つまり、長い目で見れば間違いなく下落トレンドなのですが、今後数日〜数週間にかけては調整局面という意味での短期的な反発上昇が待っているのではないかと予想することが出来ます。「いやいやもっと大きな下げがあるでしょ」と反論したい方もいるかとは思いますし、その考え方は間違っていません。結論、私が何を言いたいのかについては次の週足チャートの分析をすることでご理解いただけるかと思います

こちらが週足チャートになります。先ほどの日足チャートに、黄緑色のラインを一本加えていますが、このラインこそ今後の短期的な反発上昇の天井目安になる水準だと考えています。現在の株価が4270円付近であるのに対して、黄緑色ラインの水準は約4660円になるので、私の予想では今後数日〜数週間かけて約400円の調整が起こると判断しています

では、この黄緑色のラインは何なのか?ということについて。チャートの全体像をぼんやりと見ていただきたいのですが、中長期トレンドは「ダブルトップ」を形成していることが分かり、中長期トレンドの天井付近を推移しているのだと判断することが出来ますね。そして、この黄緑色のラインはダブルトップの「ネックライン」と呼ばれるものです。ここで一旦「ダブルトップ」の説明を挟みます

ダブルトップは、ダブルボトムの反対で、相場の天井を示すチャートパターンで、天井が二つあるチャートの形です。 株価が大きく上昇した後にいったん下落し、再び前回上昇した株価近くまで上昇し、下落に転じたときのチャートの形で、アルファベットの「M」のような形のチャートです。このチャートの形が出現すると、天井を打って下落トレンドに入る可能性が高いと考えられます。但し、ネックライン(1番天井を形成した後の安値)を超えて、はじめて下落トレンドへ転換した(売りサイン発生)と判断することができ、ダブルトップが完成されるのです。

引用元:https://info.monex.co.jp/technical-analysis/indicators/008.html
参照:https://info.monex.co.jp/technical-analysis/indicators/008.html

上の画像とソフトバンクグループの株価を比較して見ると、黄緑色ラインと上の画像のネックラインはピッタリ重なるのが分かりますね。問題のエントリーポイントなのですが、トレーダーの中にはネックラインを割り込んだ瞬間にエントリーする方も多いですが、それでは騙しを回避することが出来ません。基本的には、「一度ネックラインを割り込む→ある程度下落する→ネックラインまで反発上昇→ネックラインを突き抜けずに再び下落方向に反転」、この流れが完成した時に初めてエントリーすることでより確実性が高まってきます

先ほどの日足チャートを思い出してください。これから数日〜数週間かけて上昇局面があると言いましたが、それはネックラインまでの幅のことを指しており、このことについては日足チャートと週足チャートを組み合わせて考えることで初めて納得いただけたのではないかと思っています

   

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