NYダウが史上最高値を更新!その要因と今後の相場動向はどうなる?

5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比30ドル52セント(0.1%)高の2万7492ドル63セントと連日で過去最高値を更新した。米中の貿易交渉が進展するとの期待感に加え、景気指標の改善を好感した買いも入った。ただ、高値警戒感から利益確定売りも出やすく、引けにかけて伸び悩んだ。英フィナンシャル・タイムズ(FT)が5日、米政権が米中貿易交渉の「第1段階」の合意実現に向けて、9月に中国製品に課した制裁関税の取り下げを検討していると報じた。合意に至れば、米が12月15日に予定している制裁関税「第4弾」の発動も見送られる可能性がある。中国の知的財産権保護など未解決の問題もあるが、市場では米中関係が改善に向かっていると受け止められた。米景気の減速懸念が後退したことも投資家心理の好転につながった。5日発表の10月の米サプライマネジメント協会(ISM)の非製造業景況感指数が54.7と、3年ぶりの水準に落ち込んだ9月から改善した。市場予想(53.5)も上回り、サービス業の底堅さが確認された。

引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51838460W9A101C1000000/

今回は5日の株式市場で大きな注目を集めた「NYダウ指数の史上最高値更新」について書いていきたいと思います。基本的に株価の上昇は投資家にとっては嬉しいニュースになるのですが、今の経済環境や機関投資家の動きを考えると必ずしも喜ばしいものではないのではないかと個人的には考えています

これまでにもNYダウや日経平均株価の中長期チャートは天井付近にいるのではないか、といった内容の記事を更新してきましたが、今の株価がどのように推移しようとその考えに変化はありません。ただ、分析をしていたのが中長期チャートということもあり、天井付近でのもみ合い期間が長引いているのではないでしょうか。今回の記事では、上に関連記事を引用しているので、それについての見解とNYダウ指数チャートのテクニカル分析を行い今後の相場動向について考えていきたいと思います。参考までに、英文での関連記事についても下に引用しておきたいと思います。理由は、最近では国外の方がこちらのブログに訪問する数が少しずつ増加しているからです

話は逸れますが、Googleによるホームページ・記事の評価ポイントとして「訪問した人がどのくらいの時間滞在したのか」という部分もあると考えられています(公式には公表されていない)。仮に日本語を話すことが出来ない外国人の方がこちらのホームページに訪問したとして、全く内容を理解することが出来なければほんの数秒で出ていってしまいますよね。逆に考えて、私がたまたま訪問したサイトがアラビア語やロシア語など、全く理解することが出来ない言語で構成されていれば一瞬で退出します。そのため、少しでも理解をいただけるようにこのような形で英語での関連部分についても掲載していきたいと考えています

U.S. stocks ended little changed as investors as investors weighed recent optimism over U.S.-China trade talks against the latest batch of corporate earnings results and economic data, much of which came in mixed.While gains were more muted Tuesday compared to the past couple sessions of gains, the Dow still ended at a fresh record high of 27,492.63, eclipsing Monday’s previous record level.In a speech Tuesday, China’s President Xi Jinping reaffirmed his commitment to opening up the country’s economy and increasing imports, underscoring the potential for friendlier trade relations with the U.S.

引用元:https://finance.yahoo.com/news/stock-market-news-november-5-2019-132930935.html

   

経済指標の改善が株価指数の高騰を引き起こした?

今回、NYダウが最高値を更新した理由としては「米中貿易協議の進展への期待感」「景気指数(ISM非製造業景況感指数)の改善」というものです。今回の株価上昇要因を見てみるといたって“普通”だと感じる投資家が多いのではないでしょうか?先日の記事では、機関投資家が株式などのリスク資産から現金保有と債券保有の割合を高めていることも紹介しました。今回の上昇要因と機関投資家の動きの内、どちらの方が今後へのインパクトが大きいと考えるべきでしょうか?

米中貿易問題に関してはもう長いこと浮き沈みを繰り返しており、トランプ大統領の一声で株価・為替が乱高下する状況となっているので、これに関しては「今回はたまたま良い方向に動いた」と考えるのが自然かと思います。今後数カ月という短い期間の間にも米中貿易摩擦に関する好材料・悪材料ともに出てくるでしょうが、徐々にそれが市場に与える影響についても限定されてくるのではないでしょうか

もう一つの要因にもなった経済指標の数値改善について考えていきたいと思います。「ISM非製造業景況感指数」と聞いて反応した人もいるかとは思いますが、実はこの指数は9月分に関しては3年ぶりの低水準に落ち込んでいたことが話題になりました。ただ、世界景気後退懸念がある中での数値悪化でしたので、市場予想を下回ったとしても市場がその結果を織り込むスピードは早いものでした。それに対して、景気後退懸念がある中での数値改善というのは、市場動向の矛盾を突く動きであり、それが大きな要因となって市場を大きく動かした可能性があります。この指標発表について今後の課題として残されているのは、「9月発表結果がたまたま悪かっただけなのか」「本当に景気後退懸念を打ち消すような傾向にあるのか」ですが、これらについては今後数カ月の経過観察が必要であり、今すぐに結論が出るようなものではないということを認識しておいてください。参考までに、ISM非製造業景況感指数の数値推移に関するチャートを掲載するので、そちらも並行して見てください

https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-11-05/u-s-services-growth-exceeds-expectations-in-broad-advance

The non-manufacturing index rose to 54.7 from 52.6, an Institute for Supply Management survey showed Tuesday. The reading exceeded the median estimate of 53.5 in a Bloomberg survey of economists. While the figure is close to this year’s average, it remains well below the 2018 average, consistent with the slowdown in economic growth.

引用元:https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-11-05/u-s-services-growth-exceeds-expectations-in-broad-advance

上のチャート及び英文記事に関しては英語版ブルームバーグより引用してものになります。特にチャートを見ていただくと、今回のISM非製造業景況感指数が株価の高騰に大きく寄与したことは悪い言い方をすると「大げさ」だったということに気がつくと思います。前回の数値悪化を受けて今回の予想は「ある程度は数値の改善も考えられるけれど…」というものだと思います。しかし、結果は市場予想を上回るものとなり株価を押し上げました。ここ数年の数値推移を辿ってみるとごくごく自然の動きなのにも関わらずです

このように経済指標の数値1つで株価が乱高下している、正確にいうと小さな好材料に対して株価が高騰するような環境担っているのはなぜ?という部分について。結論から申し上げると「未だに来ていない景気後退に臆病になりすぎている」からではないでしょうか?これまでの私の記事でも何度も景気後退には触れてきていますし、メディアでも度々取り上げられていますが結果的にまだ景気後退は来ていません。「景気後退に向けて備えなくてならない」ということです。材料は出ているので。話は逸れましたが、ここからはNYダウのチャート分析をしていきたいと思います

   

NYダウはさらなる新高値更新に期待できる!?今後の動きと注目すべきポイントについて

Trading View

こちらはNYダウの日足チャートになりますが、今回の中長期的な目線に変化はありませんが短期的には日経平均株価と比較すると綺麗な上昇トレンドを描いているように見えます。参考までに、チャート画面左上に「DJI」と書かれているのがご確認いただけると思いますが、これは「Dow Jones Industrial Average」の略称でありNYダウのことを指しています。では早速テクニカル分析に移っていきたいと思います

こちらのチャートには、ダウ理論に定義されている“明確なサイン”になりうる水準にオレンジ色のラインを加えているのでご確認ください。この水準は先ほども書いたように、あくまで“現時点”においてのトレンド転換の目安となることも忘れないでください。念のため、先日書いた「ダウ理論」に関する記事(https://fundpressss.com/archives/2270)のリンクを貼り付けておくので、まだそちらを読んでいない方はぜひ目を通して見てください

10月ごろに底を付けた後に始まった上昇相場により、9月に付けた高値を更新しているのでトレンドの継続を確認することが出来ます。この時、高値を付けた短期トレンドの起点部分(10月に付けた底値)が「安値→押し安値」となるのでトレンドの分岐点となるわけです。つまり、今後さらに上昇トレンドが継続することになり、安値・高値の切り上げが起こった場合については分岐点の水準も変化するのでその都度対応してください

つまり、現時点においてはこのまま高値を突き抜けることなく、オレンジ色のラインを割り込むことがあるようならトレンド転換が現実味を帯びることになるでしょうし、その後これまでの買い圧力を飲み込む形でかなり大きな下落相場になるリスクがあります。ただ、現時点においては高値更新が継続しており、ダイバージェンスなども発生していないので、短期的に極度に弱気になる必要もないと思われます

   

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