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こちらは国内株式アクセスランキングの上位5銘柄(リミックスポイント・サンバイオ・ジャパンディスプレイ・カルナバイオサイエンス・かんぽ生命保険)になります
1位にランクインしているリミックスポイントについては既に昨日書いているので、まだ読んでいない方についてはこちらからお読みください
本日は2位のサンバイオではなく3位にランクインしている東証一部・ジャパンディスプレイについて書いていきたいと思いますが、その理由は2つあり、サンバイオは以前にも一度記事にしているということと、こちらの銘柄はバイオ関連ということもあり実際の株価が長期的な上昇トレンドに移行するにはとてつもなく長い時間を必要とすることからまだ株価に対して意見を言うタイミングではないと判断しているからになります
ジャパンディスプレイとは?
正式社名「株式会社ジャパンディスプレイ」。英文社名「Japan Display Inc.」。電気機器製造業。平成14年(2002)設立。同24年(2012)事業開始。本社は東京都港区西新橋。中小型ディスプレイデバイスの製造・販売。日立製作所・ソニー・東芝の中小型ディスプレイ事業を統合し設立。スマートフォン、デジタルカメラ、車載用などのディスプレイデバイスを生産。東京証券取引所第1部上場。証券コード6740。
引用元:https://kotobank.jp/word/ジャパンディスプレイ-1456834

こちらはジャパンディスプレイの連結損益計算書[※1]になります。一番目立っている青色の棒グラフは売上高であり、折れ線グラフは上からEBITDAマージン・営業利益率・経常利益率・親会社株主に帰属する当期純損益率になります
この5年余りでは売上高が2015年に天井を打ちその後は緩やかではありますが右肩下がりになっているのが分かりますね

こちらはジャパンディスプレイの5年チャートになりますが、2015年から株価は下落傾向にあることが分かりますね
もちろん、損益計算書だけでなく貸借対照表[※2]やキャッシュフロー表[※3]などの詳細まで分析することで適切な財務状況を把握することが可能になりますが、大まかには売上・純利益に比例する形で株価の推移を予測することは可能ですね
ただ、このように売上に対して比例する形で株価が動いているだけならアクセスランキングで上位に来るはずはありませんし、実際チャートには大きな変化が現れてきています
今回はこちらの銘柄が大きな注目を集めている理由の考察とテクニカル分析をしていきたいと思います
ジャパンディスプレイの株価高騰・アクセス急増要因は?
米AppleがJDIに対し1億ドル(約107億円)を出資する方向になったと一部が報道。朝日新聞によると、Appleは中国の投資会社ハーベストグループを通じた出資を検討しているとのことです。AppleはJDIが大きく依存してきた取引相手ですが、iPhone販売の減速や有機ELディスプレイへの切り替えがJDIの経営不振にもつながっています。ただ、高品質なディスプレイの安定的な供給体制の確保はAppleにとっても重要であり、JDIの支援を検討しているものとみられます。
引用元:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1906/27/news094.html
アップルはジャパンディスプレイにとっては超大口顧客(売上高の6割)であり、この企業の動向が株価に非常に大きな影響力を持っていることは明確ですね
ただ、ジャパンディスプレイのような企業が経営難に陥ることはある程度想像できたことかもしれないですが、今後この状況が一転して大きな資金調達を実現すれば株価のさらなる高騰を見込むことができます
まず、Appleの主力製品であるiPhoneの販売不振について考えるためには、GAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)の4銘柄について考えなくてはならないと思っています
Appleと他の3銘柄で決定的に違う点を異なれば今後の適切な投資方針も見えてきますし、ジャパンディスプレイに対する見方も若干変わって来るのではないかと思うのですが…
まず、Google・Amazon・FacebookとAppleの決定的な違いは「在庫の有無」であり、これがプラットフォーマーとして安定収益を上げることが出来るか否かに繋がってきます
Appleは他の3銘柄とは違い常に在庫を抱えている状況にあるだけでなく、何より競合が現れやすい環境にあるため長期的な安定成長を断言することが不可能です
この安定基盤の有無が投資においてどのような違いを生み出すのかと言えば、個人的な意見としては投資期間の長さにあると思っています
AmazonやGoogleといった圧倒的な安定基盤を構築している企業は、その基盤によって得る莫大な収益から新たなビジネスモデルを構築することが可能であり長期的な安定成長と革新的なビジネスを生む可能性の高さから長期的な利益増加を推測することが可能ですね
これにより、これらの銘柄については短期的な割高・割安に関わらず中長期的に見た時には常に投資対象として見ることが出来るわけです
一方でAppleの場合はと言うと、常に既存商品・新製品の売れ行きが株価に影響するため短期的な投資判断しか出来ないというわけです
今回のジャパンディスプレイについてもこれと同様で、常に在庫を抱えている状況にありますので短期的な投資判断をするのが妥当かとは思います
Appleからの資金調達を見込んでおり短期的には先行きが明るそうにも見えますが、長期的に見ると無数の競合とAppleの動向が付きまとっているといった状況に変化はありません
短期的にアクセスが急増し株価が高騰したのは、あくまで一時的な効果に過ぎず1年先までの好調維持を保証するものではないということです
ジャパンディスプレイのテクニカル分析

こちらは1年の日足チャートになりますが、先ほども書いたようにこちらの銘柄を長期で見ることに私自身が意味を見出していないので1年が限界の長さになります
今の相場にトレンドはなく横ばいに動いているのでボックス相場で考えるのが基本かなとは思いますが、レンジは50〜100円の範囲で今は既に天井付近での推移となっている可能性が高いですね
もちろん、今は短期的な好材料が出ている期間でもありますので100円の突破からの新たなボックス圏の突入も考えられますが、チャートとRSIの間にダイバージェンスも見られるので買い圧力はそこまで強いものではないと判断しています
専門用語解説
[※1]損益計算書
損益計算書(そんえきけいさんしょ、英: income statement (US), profit and loss statement (UK)等)は、財務諸表の1つである。企業のある一定期間における収益(revenue)と費用(expense)の状態を表すために、複式簿記で記録されたデータを集計することによって、貸借対照表などと同時に作成される。企業内において経営判断のための情報として用いるほか、株主や債権者などに経営成績に関する情報を提供する。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/損益計算書
[※2]貸借対照表
貸借対照表は、企業のある一定時点における資産、負債、純資産の状態を表すために複式簿記と呼ばれる手法により損益計算書などと同時に作成され、その企業の株主、債権者その他利害関係者に経営状態に関する情報を提供する。また、株式会社では官報、新聞、あるいはインターネット上での決算公告が義務付けられており、損益計算書とともに公告される。一般的に、開業時、決算時、清算時に作成されるほか、月次で作成されることもある。決算前に、中間貸借対照表を作成する場合もある。また、会社更生や破産等の手続きにおいて時価基準で作成する非常貸借対照表もある。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/貸借対照表
[※3]キャッシュフロー表
キャッシュ・フロー計算書(キャッシュフローけいさんしょ、C/F、cash flow statement)もしくは現金流量表(げんきんりゅうりょうひょう)は企業会計について報告する財務諸表の1つである。このC/Fは会計期間における資金(現金及び現金同等物)の増減、つまり収入と支出(キャッシュ・フローの状況)を営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分して表示する。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/キャッシュ・フロー計算書
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コメント
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