“勝てる投資家”と“負け組トレーダー”の違いを明確にする回

   

今回は「欧米人と日本人の投資に対する考え方の違い」「金融知識をつけるためにはどれくらいの時間がかかるのか?」という2つのテーマについて書いていきたいと思います。当たり前のことですが、今回は2つのテーマを書いているので、もし読者の皆様がどちらか一方にしか興味が湧かないのであれば目次から飛んでもらって大丈夫です。ただ、投資で勝つために最低限必要な知識・考え方について書いているのでより多くのものを吸収していただけると嬉しいです

ざっくり今回の内容について書いていきます。まず1つ目の「欧米人と日本人の投資に対する考え方の違い」について。こちらはブルームバーグにて面白い記事を見つけたので紹介したいと思います。その上で私自身が感じたこと、勉強になったポイントなどを紹介していきたいと思っています。こちらのテーマについて読んでいただくと、欧米人と日本人とでは考え方が180度違って、しかも日本人の考え方には少しばかりの危険性も伴うような気もしました。仮に、“今回紹介するような日本人的な考え方”に当てはまるようであれば改善する必要性があるかもしれません

続いて2つ目の「金融知識をつけるためにはどれくらいの時間がかかるのか?」について。私も学生時代から投資をしていたということもあり、身の回りには金融業界で活躍する人・個人投資家として生計を立てている人などが割と多い環境にいると思います。それに加えて、投資をしていない知人・友人とも投資に関して話す機会が多いので、そのような経験から彼らが「どれくらいの時間をかけて」「どのようなツールを利用して」知識を身につけているのかということについて触れたいと思います。ちなみに、私の情報収集の仕方については以前「前編」「後編」の2つに分けて簡単に紹介しました。下にリンクも貼り付けておくのでまだ読んでいない方はぜひ目を通して見てください。この収集方法が全てではありませんが、その中の一部分だけでも役に立つ情報があればと思っています

欧米人と日本人の投資に対する考え方は全く違う!

欧州のトレーダーらが、株式市場の取引時間短縮を求めている。90分短縮すれば、トレーダーの労働環境を改善するばかりでなく、取引が凝縮され市場の効率化を促すと、欧州金融市場協会(AFME)と英国投資協会(IA)がロンドン証券取引所グループ(LSE)および他の欧州の取引所への書簡で論じた。ロンドンの金融街シティーではセクハラや長時間労働、男性中心の文化が問題になっている。プレッシャーが大きく長時間労働を余儀なくされる株トレーディングの世界は、家庭を持つ人が働きにくいほか、トレーダーらの「心の健康と幸福」に悪影響があると書簡は訴えている。AFMEのマネジングディレクターで株式担当責任者のエイプリル・デイ氏は、「取引時間の長さを是正する業界全体の取り組みがなければ、株式トレーディングは多様性と受容性の拡大を目指す金融サービス業界全体の動きから取り残される恐れがある」と指摘した。LSEの広報担当者は、同取引所は提案についてメンバーおよび顧客と協議すると述べた。 CBOE欧州の広報担当者は、取引時間短縮は「議論に値する非常に興味深いコンセプト」だとコメントした。書簡は、取引時間をロンドン時間午前9時-午後4時と、現在の午前8時-午後4時30分から短縮することを提案している。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-08/Q0LJQZ6JIJUW01?srnd=cojp-v2

先ほども書いたように、まず初めにBloombergで見つけた面白い記事を紹介していきたいと思います。そのタイトルは「欧州のトレーダーら、取引時間の短縮求める-心の健康と幸福を求め-」になります。私はこのタイトルを見た瞬間に、この考え方は日本人のそれとは全く違うのではないかと思いました。ここで2つ質問ですが「株取引が24時間出来たらいいなと思ったことはありませんか?」「FXトレードは24時間いつでも出来ることを強みだと思っていませんか?」。皆さんがどのように感じるかは分からないですが、少なくとも私のこれらの質問に対する答えは「Yes or yes」です

まず、株式投資とFXの大きな違いと言えば「取引時間」「レバレッジ」がメインであり、そして私たちはこれにより株よりもFXの方がリスクが大きいことは承知しています。しかし、そのデメリットを忘れるくらいに「短時間で稼ぐことが出来る」という魅力に取り憑かれているわけです。もちろん、全員とは言いませんがこのような人が大半を占めていると思います。プロの投資家の中には「大きなリスクなくして莫大な資産形成はない」と言っており、私もこの意見に対しては大方同意しています。しかし、多くの投資家の動きを見てきて感じるのは“リスク管理”が全く出来ていないということ。成功する投資家の共通点として分かりやすい例を挙げるとするならば「損切りが的確」であるということです

何が言いたいのかというと「日本人の投資家の多くは、自分が抱えているリスクの大きさを分かっていない」ということです。大きなリスクを負うということの前庭には「完璧なリスク管理が出来ている」ことが必須条件になってきますね。誰にでも伝わる言い方をするのであれば「利確・損切りポイントが明確になっている」というのが例の1つです。負け組トレーダーがしばしば「自分がエントリーした時に限って反対方向に動く」と言います。ちなみにですが、このような人は勝てるわけがありません。そもそも100%勝てる投資家なんていないわけで、テクニカル分析に例えるならば「あらゆる場面の想定」が必要になってくるということです。これはリスク管理の一種ですね?先ほど例に挙げたような負け組投資家であれば、反対方向に動いた後に損切りが出来ていないことなんて容易に想像することが出来ますよね?

ここまでの記事を読んで見た上で、今回私が引用してきた欧米人に関する記事を読み返して見てください。直接的な表現はないものの背景にはリスク管理が伺えます。例えば「勝てない時には取引をしない」みたいなことですが、これもリスクの1つと考えられますよね。投資先進国にはあって日本にはないもの、それは「教育機関での投資教育」です。これは生まれ育った環境の問題なので現状どうしようもないですが、その分外国人投資家の考え方には学ぶべき点が多く潜んでいる可能性も高いと考えるべきです

   

金融知識をつけるためにはどれくらいの時間がかかるの?

見出しにはこのように書いていますが、今回は投資に対する考え方・相場観をレベル別に分類していきたいと思います。いきなり「レベル別」と言われても何のことかよく分からないかもしれないですが、視覚的に分かりやすくするのでご安心を。ちなみに最も悪いのがレベル“0”であり、その数値が大きくなるほど“良い”ということになります

【レベル0】

  • イナゴトレーダー
  • ニュースに目も通さない
  • 定義を理解していない

レベル0には以上の3つを挙げさせてもらいました。安心しているのは、私の身の回りにいる金融機関関係者や個人投資家の中にはここに分類される人がいないことです。この3つに共通する人は、株を買うよりも銀行預金の比率を増やした方が極めて安全であるということです。私はパチスロや競馬・競艇などのギャンブルには全く興味がありませんが、レベル0に分類される投資家(もはや投資家とは言えない)よりもギャンブラーの方がまだ安全なことをしていると思っています

上に取り上げたもののうち、3つ目の「定義を理解していない」というものは非常に抽象的な表現になっていますので少し補足します。例えば「金融緩和とは?」「ダイバージェンスの仕組みは?」「逆三尊が発生する背景は?」などですが、これは投資をする上では最低限の知識として知っていなければならないものであり、「これが答えられないこと」=「サッカーの試合にサンダルで出場すること」みたいな感じです

もう1つ、「イナゴトレーダー」について。Twitterやオンラインサロンなどでプロの投資家から助言を受けて全く同じ銘柄に投資する人などを指しますが、ここで質問。「目標株価は?」「そこに到達するまでの時間軸は?」。プロの投資家とイナゴトレーダーの決定的な違いは“資金力”です。プロの投資家であればエントリーから少し下げてもナンピン・買い増しといった選択肢もありますが、握力のない個人投資家がそれをするのはただの塩漬けです。その投資に根拠があれば良いのですが、本当の意味でのイナゴは終わりの始まりになるかもしれないということだけ念頭においておきましょう

【レベル1】

  • 内容はすぐ忘れるけど一応日経新聞に目を通す
  • 前日のNYダウの動きをもとに翌日の日経平均株価を予想する
  • 1つの時間軸に対するチャート分析なら出来る

レベル1には以上の3つを挙げました。記事冒頭部分に貼り付けてある記事のうち、「前編」をもう一度読んでいただくとイメージしやすいのですが、日経新聞は活用方法によっては武器にも紙くずにもなり得ます。「1面から読み進めて、4ページ目くらいに差し掛かると最初の記事については忘れてる」みたいな人も非常に多いとは思いますが、そんなのは単なる“時間の無駄”ですよね?“勝てるようになるかもしれない”ニュースの読み方については「前編」の記事を参考にして見てください

3つ目に書いてある「1つの時間軸に対するチャート分析なら出来る」というものについて。「マルチタイムフレーム分析」という言葉を聞いたことがある人もそうでない人もいると思いますが、これは非常に重要なものになるのでマスターしましょう。例えばデイトレーダーであれば5分足チャートや1分足チャートを見る人が多いですが、おそらくその半数くらいのトレーダーは“それらのチャート”しか見ていないです。デイトレーダーであれば5分足に加えて、例えば1時間足や4時間足チャートの動きも頭の中で組み合わせなくてはなりません。5分足チャートで上昇傾向にあったとしても、それを1時間足チャートで見たら単なる反発局面・修正波である可能性もあるからです。基本的には長い時間足チャートからトレンドの大きな方向性を掴み、その後徐々に短期的な値動きの把握が出来るようになればチャートの見方・エントリーのポイントも大きく変わってくるはずです

【レベル2】

  • 複数の指標を組み合わせて使いこなすことが出来る
  • 自分なりの相場観(中長期スパンでの)を持っている

レベル2には上の2つを挙げました。チャートに表示できるインジケーターは無数に存在していますが、それらの構造を理解した上で自分なりの組み合わせを見つけることが出来れば中級であると言えます。もちろん、それでも勝率が100%になることはありませんが、損切り・利確ポイントを明確にした上でしっかりとリスクコントロールを出来るのであれば安定した利益を出すことは可能です。表示するインジケーターは多ければ良いということは全くなく、むしろ無駄なものを排除して本当に必要なもの・使えるものを見極めることが出来れば良いですね

【レベル3】

  • 新しいトレード手法を確立して利益を上げられる

最後に紹介するのは「新しいトレード手法を確立して利益を上げられる」ことです。投資初心者がプロ投資家の手法を真似ることは成長する上では必要なことです。しかし、資金力が違えばエントリーのタイミングもずれてくるため、同じような結果を期待することは出来ません。そんな中で、常に自己トレードの振り返りとバックテストを継続していくことで、チャートの癖・今まで気づくことが出来なかったポイントが見えてくると思います

これまで成功してきた投資家について見てみると、「負けの連続→1日中チャートに張り付く→新たな発見→成功」というフローで大半が来ている傾向にあります。つまり、ローソク足の意味・インジケーターの使い方というのはあくまで基本中の基本であり、それらを応用した上で自分だけの取引手法を確立することが最終目標だということになります

   

ブログ購読登録はこちらから

1,908人の購読者に加わりましょう