【リスクオフ警戒】猿でも分かる金融市場崩壊へのシナリオ

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経済

【自殺行為同然】楽観的な投資家が多すぎて世も末問題

ECB当局者、利下げに懐疑的な市場に対処で合意-可能だと強調へ
欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らは投資家が一段の利下げの可能性をほぼ排除している様子であることに違和感を抱いており、利下げが実施可能な選択肢だと強調することで合意した。複数の当局者が明らかにした。

今回はこちらの記事「ECB当局者、利下げに懐疑的な市場に対処で合意-可能だと強調へ」というものを取り上げたいと思います。最近になってユーロを取り巻く環境が悪くなっており、このような発言がされるのはこの1週間で3回目になるので…過去2回の発言についても紹介したいと思います。

まず1回は僕が数日前に記事で解説しているものであり…これに関しては直接的にユーロという通貨に言及しているのではなく、ECBのラガルド総裁が金融市場全体に対して警鐘を鳴らしている形になります。まずは以下のリンクより記事をご確認ください。

【ECB】“金融政策による景気支援”への解釈が生死の境目になる
今回はECBラガルド総裁の発言「景気支援は必要な限り継続する」について解説しました。この一言が投資家を生死の境目に陥れることになるのか?

こちらの記事について簡単にまとめると言いたいことは大きく分けて2つあり…「投資家は現投資環境を楽観視しすぎている」ということと「再びリスクオフ相場が来る(二番底を試す)可能性がある」ということになります。

記事内での表現は「必要があり続ける限り金融政策による景気支援を継続する」といったものでしたが…これはブログでも解説したように「景気支援があるから安心」と読み解くのではなく「景気支援を継続しなくてはならないほど状況は深刻」と解釈する必要がありますよね。

ニュースは正しく理解することが出来れば大きな武器になりますし他の投資家との優位性も図ることが出来るようになりますが…文字通りに受けとってしまうと負け組99%に組み込まれる可能性が非常に大きくなってしまうので、僕のブログで少しずつ理解していってもらえればと思います。

ユーロに関する悪材料2つ目が出たのは昨日です。昨日のロンドン市場開場前後で突然のユーロ安に見舞われましたがこれはあるファンダメンタルズ要因が関係していました。僕自身もこの内容について詳しくは確認していないものの…大まかな内容は把握しました。それがこちら。

ユーロが下落、オランダ中銀総裁がユーロ高けん制発言=ロンドン為替概況 - 2021年01月27日20:27|為替ニュース|みんかぶ
ユーロが下落、オランダ中銀総裁がユーロ高けん制発言=ロンドン為替概況  ロンドン市場は、ユーロが売られている。このあとの米FOMC会合結果、パウエルFRB議長会見を控えて、様子見ムードが漂う中で...

こちらは「オランダ中央銀行総裁がユーロ高を牽制する発言をした」といった内容のものになります。最近はだいぶ落ちついてきてはいたものの…確かに個人的にもこの1-2ヶ月間はユーロ高に苦しめられていた感はありました。

最近はむしろ豪ドルが強すぎるといった印象に変わりましたが…とにかく今週だけでリスクオン相場:特にユーロに対する牽制発言が相次いでいるというのが現状です。では、ここから本題に戻って今回ピックアップした記事内容について触れていきたいと思います。

【バカと天才は紙一重】99%のトレーダーはマネーゲームに巻き込まれて終わり

欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らは投資家が一段の利下げの可能性をほぼ排除している様子であることに違和感を抱いており、利下げが実施可能な選択肢だと強調することで合意した。複数の当局者が明らかにした。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-27/QNLKNCT0G1LF01?srnd=cojp-v2

この記事のメインとなってくるのは「投資家が金融市場を楽観視して疑っていない」ということです。相場は投資家心理の結集によって成り立っている部分があるので「楽観視している人が多い現状では上昇相場が継続しやすい」のは間違いないと思います。

しかし…今のように間違った市場心理が信じられれば信じられているほどに反転した時のインパクトが大きいように感じています。僕がブログ内で何度も触れてきたように…今一番懸念しているのは“実体経済と金融市場が大きく矛盾していること”になります。

そして、今回の記事を含め何度も不安視されていることこそがまさに“能天気な投資家が多すぎる”ということですよね。これに関連して本日ある記事を見つけたので共有したいと思います。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

こちら記事「ゲーム店の株価上昇でウォールストリートが大損失。仕掛けたのはネット掲示板の個人投資家たち」というものになります。この記事では「ゲームストップ(店舗をベースに展開するゲームショップ)」という銘柄が取り上げられており、近年のオンラインゲームブームにより多くのヘッジファンド・機関投資家が空売りを入れていたとのことです。しかし、結果としては株価が大きく跳ね上がり彼らは莫大な損失を抱えることになったと…。

タイトルにあるようにこの株価上昇を引き起こしたのはネット上に結集した個人投資家であり…この状況を受けて民主党の上院議員であるエリザベス・ウォーレン氏は以下のようにコメントしています。

(新型コロナウイルスで)何百万人もが失業して日々の支払いに苦しんでいるにも関わらず、株価が急上昇しています。株式市場が実際の経済を反映していないということは、今になって知られたことではありません

引用元:Yahoo!ニュース

本銘柄の株価上昇は個人投資家だけではなく…テスラCEOのイーロンマスク氏のあるツイートも大きく注目を集めています。この一連の流れが実体経済との乖離を大きくしていることの他にも大きな問題を抱えており…

損失を被ったヘッジファンドや機関投資家の中には損切りを余儀なくされたケースもありました。これは空売りに対する損切りなので買い戻しになりますが…これがさらなる買い圧力になり株価上昇を引き起こすことは容易に想像できると思います。

あくまでこれは一例ですが…結論何を言いたいのかというと「今の株価市場・為替市場(もしかしたら仮想通貨市場も)は経済状況を全く反映していない」ということであり、ここからの相場においてはこの点に対して大きな注意を払わなくてはならないということを覚えておいてください。

今後の大暴落相場に負けない唯一の方法はこれ

 こうした協議の結果、ラガルド総裁は21日に、ECBが取り得る幅広い選択肢を特に意識し、当局は必要ならば「全ての」政策手段を調整する用意があると強調した。

関係者らによると、当局者らは現時点で近い将来の追加利下げを考えているわけではない。ただ、経済を巡る不確実性が大きくユーロ相場が比較的高い時期に、投資家は利下げの可能性を排除すべきではないと、関係者の1人は述べた。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-27/QNLKNCT0G1LF01?srnd=cojp-v2

最後になりますが…こちらはこの記事で書かれている内容を引用したものになります。投資家は比較的相場を楽観視しており大半は「利下げは行われない」と考えているようですが…今後は全ての選択肢を頭に入れておくべきですね。

市場関係者が「投資家は利下げの可能性を排除すべきではない」と言っているのも…普段目にするメディアによる報道と同じで信憑性については不明です。今の環境を懸念して脅しで言っているのかもしれないし、実際にそのような選択肢を用意しているのかもしれません。

しかし、投資において考えなくてはならないのは最悪のシナリオであり、現環境下における最悪のシナリオとは「急激なリスクオフ転換」になります。正直言って今のトレンドを後押しするような好材料に踏まれたとしても全く怖さがないのに対して、リスクオフ局面になった際にリスクアセットを保有しているのは致命的ですよね。

いずれにしても、今後はマイナス材料に対しては特に注意していかなくてはなりませんし、僕としても出来るだけマイナス材料に片寄ったニュース解説をしばらくは続けていきたいと思っています。終わりになりますが…こちらの記事を読んだ上で不明点などがあればInstagram(@fundpressss)のD Mまでお願いいたします。

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