【個別銘柄分析】アンジェスの株価高騰はいつ?

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アンジェス(東証マザーズ)のリアルタイムチャート

はじめに

本日はアンジェスのファンダメンタルズ分析及びテクニカル分析をしていきたいと思います。まず、上の方にはアンジェスのリアルタイムチャート(Yahoo!ファイナンス)を掲載しており、またアンジェスに関する材料が出ればこちらの記事を随時アップデートしていきます。ですので、こちらの記事1つでアンジェスの株価水準やビジネスの進捗などをまとめて確認できるように作成していきたいと思っています。

今後、今回のような形で個別銘柄に関する記事を更新する機会は非常に多いと思いますが、いずれも記事を書いた時点で終わりではなくその後に個別材料が出るたびにアップデートしていきたいと思っていますのでぜひご確認ください。

平成最後にアンジェスを超分析してみた件
アンジェスを詳細にテクニカル分析
アンジェスを詳細にテクニカル分析?|?fx-on.com

アンジェスのビジネスモデル

アンジェスが開発に取り組んでいるのは重症虚血肢を対象とした遺伝子治療薬になります。では重症虚血肢とは…

心臓を栄養する冠動脈が細くなれば、狭心症といって労作時や安静時に胸が痛くなり、完全に詰まってしまえば心筋梗塞になり30%の方が命をおとす重篤な状態となります。また、脳の血管が詰まってしまうと脳梗塞となり重症では半身不随となったり生命に危機がおよびます。
それと同様なことが足の血管にもおきるのが閉塞性動脈硬化症で、下肢(上肢は少ない)を栄養する動脈が高血圧、高脂血症、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)といった生活習慣病や加齢現象によっておこってくる動脈硬化により細くなったりつまってしまうことによって、足の先が栄養不足になり発生します。喫煙をしている患者さんはその頻度が数倍になることが明らかになっています。栄養不足が軽い場合は、間歇性跛行といって歩いているうちにふくらはぎが重くなる程度ですが、ひどくなると重症虚血肢といって安静時にも痛みが持続し、進行すると足に潰瘍ができたり壊疽といって足が黒くなってしまうといった症状が出現します。最悪の場合には下肢の切断といった治療が必要となり、Quality of Lifeが著しくおちてしまいます。足に潰瘍や壊疽ができるような患者さんの5年生存できる率は50%程度といわれ、早期癌よりも生存率が悪い重篤な病気です

引用元:http://www.showa-u.ac.jp/SUHF/department/special/critical_limb_ischemia/index.html

この遺伝治療薬の研究・開発において一定の成果が得られたのが2019年3月になります。厚生労働省での審議の結果、条件及び期限付製造販売承認がおりたとのことです。正式な承認ではないものの、かかる時間・費用共に未知数であるこの業界においてこのような成果を得られたことは非常に大きな進歩ではないかと考えております。また、今後これが正式承認されることになれば国内初の遺伝子治療薬となるため、その後の株価高騰は免れないと思われますね。今回の限定承認の後にもアンジェスは高騰しており現在では800円台の推移となっております。チャートは以下のものをご参照ください。

東証マザーズ・アンジェスの日足チャート

条件付承認がなされた後のチャートは黒丸で囲まれている部分になります。チャート・出来高共にこれまでとは比較にならないものであり、遺伝子治療薬の注目度の高さ・市場に与える影響の大きさが伺えると思います。では正式な承認を受けるための条件とは…?

条件については大きく分けて2つあり、①重症化した慢性動脈閉鎖症に関する十分な知識・治療経験を持つ医師のもとで、創傷管理を複数診療科で連携して実施している施設で本品を使用すること、②条件及び期限付承認後に改めて行う本品の製造販売承認申請までの期間中は、本品を使用する症例全例を対象として製造販売後承認条件評価を行うことの2つになります。

アンジェスへの投資をしている方々はおそらくこの材料については把握しているのではないかと思いますし、今後どのような好材料が出れば良いのかもわかると思います。ですので、ビジネスモデルはHGF遺伝子治療薬の研究開発であり、今後目指すべき姿は国内初の遺伝子治療薬の正式承認であるということを抑えておいてくれれば大丈夫です。

では、これからテクニカル分析を行っていきます。その中で現在の株価水準及び短期的・中長期的に目指していく株価についてもご確認いただければと思います。

アンジェスのテクニカル分析

アンジェスの日足チャート

こちらはアンジェスの1年間の株価推移を表示したものになります。2019年1月に安値を付けてまもなく条件付承認という好材料が出たことをきっかけに株価は大きく上昇しているのが分かります。丸で囲まれている部分はトリプルトップの形成を完成させており、その後は価格調整・窓埋めの動きをするように短期的には下落相場となっていますが、サポートライン(黒線)はしっかり意識されており反発しているようなので短期的なエントリーポイントと判断するのが自然なのではないでしょうか。そもそもこの業界は材料による株価変動が著しいのでテクニカル分析をすること自体が正しいかは分からないですが、それでも少しでも安くエントリーして長期的な大相場に備えることは必要かと考えています。トリプルトップの形成についてですが、形だけを見ると結果論ではないかという声も聞こえそうですが…。出来高に注目していただくと結果論ではなく必然的なものであったと理解していただけるのではないでしょうか?3つの山の頂点(高値)はいずれも同等水準に達していますが、出来高推移としては減少傾向にありますので、その水準を突破してさらなる高騰へということにはならないことの判断が可能です。また、サポートライン付近での攻防についてですが、陽線の十字線を付けている部分が大陰線よりも出来高が増えていることが確認できます。ただ、そこについては印を付けていないので分かりづらいですが…。トリプルトップについても反転ポイントについてもチャートのみを確認すると騙しが多々発生しますが、出来高については正直に表示されているので両者ともに見比べなければなりません。もちろん、今後についてですがあくまでエントリーのポイントとして適していると判断しておりますが、サポートラインを割り込むことがあれば迅速な損切りが必要になります。続いてもう1枚日足チャートを確認していただきます。

先ほど、サポートライン水準を割り込んだら迅速な損切りを…と書きましたがこれは一目均衡表が関係しています。現在は過去に比べ株価水準は高くボラティリティも増加傾向にあります。ですが、あくまで上昇トレンドの継続は“前回の高値・安値を上回る”ことで確認されます。しかし、現在のチャートは2本の先行スパンに囲まれた厚い雲に覆われていることに加え、前回高値水準は1200円台と非常に高い水準になっています。ここで雲を突き抜けなければ今後再びボラティリティが減少するリスクが生じることに加え、サポートラインの割り込みについても時間の問題となってきます。業界の特色を考えても材料が頻繁に出ることは考えづらく、これまで短期的なエントリーポイントと考えられた800円についても今後のレジスタンスライン水準へと変化するリスクもあります。トレンド転換もボラの増加も今後の株価上昇を考える上では必要な要素ではありますが、ここで慎重にならなければならないのが個人投資家あるあるの高値掴みです。300円台で仕込んでおいた投資家の方とは違い、材料が出てから飛びつく個人投資家は失敗しがちです。調整局面に入り損切りが出来ないことも敗因の1つになります。

今後、すぐに正式承認が発表されれば株価は当然高騰するでしょうが、それまでの期間はあくまでチャート上での需給関係に注目してみてください。短期的にはサポートライン水準での攻防が継続していますが、今後の株価推移については先ほども触れたように2パターン考えられます。1つは上昇、もう1つはサポートラインを割り込んでさらなる調整局面への突入です。私がこちらの銘柄に注目した時にははるかに安値水準でしたので現在の株価推移では気になりませんが、もしこれからエントリーする立場でしたら一旦見送ること間違いないです。

終わりに

アンジェスのビジネスモデルの紹介及び簡単なテクニカル分析をしてきました。正直言って、アンジェスが今後の株価を高騰させるのに必要な要素は「国内初の遺伝子治療薬の正式承認」これに尽きると思っています。株価の上昇には利益の増加が不可欠なんじゃないの?と思われる方もいるかもしれません。しかしこれについては非常に単純な話で、利益は後から付いてくるんですね。承認されれば爆発的なリターンが得られるでしょうし、そうならなければ大きな下落リスクが伴います。なので、長期的なテクニカル分析はナンセンスでこの場でも短期的なものに限りました。短期的には何度も書いたように現在は先日の好材料が発表された後の上昇相場の調整局面、まだ若干のボラティリティはありますがだいぶ落ち着いてきています。ここであえてエントリーする必要は個人的には感じませんし高値掴みになるリスクさえあると感じています。

今後のアンジェスへの投資方針ですが、個人的に短期ではテクニカル分析を用いた仕込みを継続し、長期ではファンダメンタルズ要因を重視するべきなのかなと思います。どんなに将来性を感じるものであっても投資の基本は“安く買って高く売る”ことですので、基本に忠実に動くべきだということです。もちろん、非常に将来性を感じる企業ではありますが期待値ばかりが先行してタイミングを考えないことは良いこととは言えません。今後もエントリーのチャンスは必ず巡ってくることを念頭に、テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析を進めて見てください。また何か大きな動きがあればこちらの記事をアップデートするのでご確認ください。以上。

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