日経平均株価が高騰したのはなぜ?ポイントになるのは出来高と機関投資家である?

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日経平均株価が高騰!ファンダメンタルズ要因は好転?そんなわけない

5日の東京株式相場は大幅に上昇し、日経平均株価は1カ月ぶりに2万1000円台を回復した。香港や英国などで政治を巡る緊張が緩和した上、米中貿易協議も再開が決まりリスク選好ムードが広がった。電機や機械といった輸出関連、海運や素材など景気敏感業種を中心に東証1部33業種は全て高い。三菱UFJ国際投信戦略運用部の石金淳チーフストラテジストは、米中貿易協議は「決裂気味だったところから再開されることになり、何らかの合意に向けて交渉が前進するとの期待が高まっている」と話した。米国の対中関税第4弾のうち発動を12月に延期したノートパソコンなど一部について、再延期の可能性もあると同氏はみる。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-04/PXBW2Q6JIJUQ01?srnd=cojp-v2

昨日は日経平均株価が大幅に上昇し一時前日比でプラス500円となるなどかなり盛り上がっていたようですね。今回取り上げた記事はそれに関連するものであり、タイトルは『日本株は大幅高、米中協議再開と世界の政治不安後退-全業種高い』というもので、日経平均の上昇は米中協議が発表されたこと・英国ジョンソン首相のEU離脱戦略が議会で阻止されたことを背景として不安が後退したことが要因となっているようです。今日は「それを本当に不安交代の材料として考えて良いのか?」というところについて触れていきたいと思います

まず初めに、私個人の意見から結論として書いていきたいと思います。個人的には驚くべき値動きではない、つまり想定の範囲内であるということです。それはなぜか?以前テクニカル分析に関する記事を更新した際に、今の日経平均株価チャートは三尊形成もしくは三角保ち合いの完成に向けて動いています。後ほど改めてそれらについては解説しますが、私が想定していた範囲内に全て収まっているので当然トレンド転換を伴う株価変動であるということは現時点で言うことは出来ません

今回500円近く上がったことで分かったのは、私の想定している天井に一歩近づいたということだけで、この値動きはあらゆる観点で継続するものではないと判断しています。米中貿易摩擦の例でいうと、これまでにも首脳会談は開催されてきましたがその度に一時的な株価高騰は見られました。しかし、今回も過去の流れを受け継ぐならトランプ大統領は帰国後再び中国へ圧力をかけるのではないか?と予想できます。これに関しては完全に推測ベースなので深く言及しません

もう一点、今回の上昇が継続しそうにない理由は出来高と株価の関係を見ます。最近の傾向としてちょっとした材料が出ただけで大きな株価変動が見られます。これだけでリスク市場から資金流出していることが分かり、言い換えるとリスクオフモードが漂っているということです

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金融市場関係者も騙されている?今回の株価は上がったのではなく“上がっちゃった”ことについて

米国株高を引き継ぐ形で上昇で取引を開始。野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「香港や英国の政治不安が落ち着き、行き過ぎたリスク回避が修正される」と話していた。午前半ばに米中協議再開が伝わった後は一段高。日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、今回の上昇を機に日経平均の下値水準はこれまでの2万円から2万500円あたりに切り上がったとしつつ、「米中協議の進展が確認されるまで上値は重い」とみていた。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-04/PXBW2Q6JIJUQ01?srnd=cojp-v2

上の引用部を確認すると、金融関係者は下値の切り上げをしたのでは?と書いてありますが、個人的にはそれはありません。後ほど説明しますが、あくまで下値は一定水準で高値は切り下げている状況に変更はないので、この1日の株価上昇を見てこれまでの考えを変える必要性はないということです

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日経平均株価のテクニカル分析。今後のネガティブ予想は変わらない?

参照:SBI証券
参照:SBI証券

こちらは日経平均株価の週足チャートになりますが、上が三角保ち合い・下は三尊形成の形成過程にあります。2つ紹介しているのは、両方の可能性があるからですが、いずれにしても突き抜けるのであれば下の可能性が高いということです。株価はこれまで上昇傾向にありましたが、出来高の減少が見られます。この数日間のニュースでは、メリルリンチのブルベア指数が強気に転換・機関投資家がリスク市場を楽観視していることなどが取り上げられていますが、大したことない材料での高騰なので出来高減少・機関投資家の買い戻しが大きく関係している可能性は大きいですね

いずれにしても、昨日の日経平均株価が大きく上がったことは事実ですが、上昇要因についてはそれほどポジティブなものではありません。簡単に上がった株価は簡単に落ちるということを念頭において今後のリスクについて考えてみてください。特に指数関連における投資で良いパフォーマンスを出すのは難しい相場であることが分かるかと…

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