日経平均株価の今後のシナリオについて

今回は今後の日経平均株価について書いていきたいと思います。先日、日経平均株価とNYダウ指数に関する記事をそれぞれ配信しました。また、動きがあれば更新すると言ったと思うのですが…早くも日経平均が動き出したので更新するに至りました。先日の日経平均に関する記事(https://fundpressss.com/archives/322)をまずご覧下さい。そちらの記事では、今後の日経平均株価の動き方を3つのシナリオに分けて予想しています。昨日今日の下落を見ても世界経済の先行きは不透明であり、投資家にも不安が広まっているのかなと思っています。

先日の記事で予想したシナリオについてここでも簡単に説明させていただきます。3つのシナリオとは、①ヘッドアンドショルダーの完成・②トリプルトップの完成・③高値更新でさらなる上昇相場へ向かう、といったものです。しかし、2日連続の下落で③高値更新についてはかなり厳しいのではないかと個人的には思っています。米中関係のことやNYダウのトリプルトップ形成などが理由です。NYダウ指数の今後の株価の予想についても先日記事にしているのでご確認下さい(https://fundpressss.com/archives/283)。

日経平均株価の今後についての論点は、この後トリプルトップを形成していくのか、それともヘッドアンドショルダーを形成するのかになります。ここ2日間は続落しており、ヘッドアンドショルダーの形成であれば自然の流れだと考えることが出来ます。しかし、トリプルトップ形成に向かった場合、ここから前回高値水準まで値を戻すことが予想されます。その水準までの上昇で個人投資家は好感を持つかもしれないですが、トリプルトップが完成した場合はそれは大きな下落相場の入り口になる危険性を秘めていることを認識しておかなくてはなりません。そういった暴落リスクを事前に把握しておくことで、今後の投資方針も大きく変化するのではないかと思っています。では、ここから日経平均株価のテクニカル分析に移っていきたいと思います。参考までに、テクニカル分析を極めていきたいという方はこちらの書籍を参考にして見てください。これ1冊持っているだけでテクニカル分析の全てを網羅することができるくらい濃い内容のものになっております。

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シナリオ1:ヘッドアンドショルダーの完成

3月9日は200円以上の下げをし、21500円付近で推移しています。米中関係にも再び不安感が出てきていることに加え、NYダウ指数や日経平均チャートは長期的なトレンドの転換点を迎えているといっても過言ではありません。もちろんこれは断定ではないものの、出来高推移を見ても市場はかなりの落ち込みを見せておりここが大天井と考えてしまっても不思議ではありませんし、このこたについて大きな懸念を抱えているトレーダーも多いと思われます。まず一つ目のシナリオであるヘッドアンドショルダーについて考えていきますので、下のチャートをご覧下さい。

日経平均株価チャート

ヘッドアンドショルダーの条件を複数満たしています。まずは2度目の天井が最も高値であること、そして出来高は徐々に減少していること、最後に今形成している3度目の天井は前回高値水準まで到達していないことです。

今後、ヘッドアンドショルダーを完成させるためにはオレンジ色で示したような株価推移をすることが条件になります。具体的に言うと、ネックラインである黒線の割り込み、その後の反転上昇では既にネックラインを突き抜ける力を持っていないことです。これにより三尊の完成となり中長期相場が一気に下落トレンドへと傾くリスクがあります。上にもリンクを貼っておりますが、NYダウについても同様のリスクが潜んでいるのでかなりの注意が必要となります。トレンド転換のサインは基本はヘッドアンドショルダーの派生のようなものが多く存在し、またこれらの信憑性は非常に高いのでこのリスクについては必ず抑えていただきたく思います。では、この後は2つ目の想定シナリオであるトリプルトップについて実際のチャートを使って解説していきたいと思います。

シナリオ2:トリプルトップの完成

トリプルトップとは、先ほど解説したヘッドアンドショルダーの派生系の代表格のようなものです。形についてもほとんど変わりがないので、ヘッドアンドショルダーを理解している人はかなり理解しやすいのではないかと思っています。では実際のチャートを確認し、今後の意識しなくてはならない水準や出来高推移なども一緒に確認していきましょう。

日経平均株価の週足チャート

こちらのチャート内に示したオレンジ色のラインが、今後の日経平均株価の推移予想となっています。ヘッドアンドショルダーを一時的に否定し、ここから株価の上昇が確認できたとしたら今後は前回高値水準までの上げが予想されます。しかし、出来高が綺麗な右肩下がりになっているように、中長期的なトレンドは限りなく終わりが近いと判断しても良いのではないでしょうか?そのため、前回の記事で解説したシナリオ3(前回高値を突き抜けさらなる上昇相場)は実現するのが本当に難しいということになります。今後トリプルトップを完成させるためには、ネックラインの割り込み、そしてその後の反転上ではネックラインよりも下で再び下落に転じることが条件となります。この条件については先ほどのヘッドアンドショルダーのものと同様なので比較的簡単に理解できるのではないでしょうか。

ちなみにネックラインは、数年前から中期的なトレンドの中で意識されてきた高値・安値水準とも合っているので、こちらのラインに関しても非常にテクニカル分析上の信憑性は高いと思われます。

以上が日経平均株価の今後の予想を含めた分析であり、まとめると中長期的な相場の転換点である可能性が高いということです。しかも、NYダウに関する記事でも触れましたが、ここでの相場の転換が実現した場合のインパクトはとてつもなく大きいものになることは間違いないです。実際、これだけの上昇をしながら右肩下がりに落ちてゆく出来高を見ると、市場が冷え切っているのが分かるため今後も目が離せない指標になりますね。ということで、この記事を読んでいただけた方には今後大きなリスクが迫っていることが理解いただけたかと思います。なので、相場は時間が解決すると考えるのではなく、自分の中で明確な利確ポイント・損切りポイント・押し目水準などを定めて普段の株式投資に臨んでください。