[数年前のバブルと比較]ビットコインの史上最高値更新には“超合理的な理由”があった

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ビットコインは長期的な資産として適しているのか?

ビットコインを頼ってはいけない、ヘッジに適さず-JPモルガン
ヘッジが不足しバリュエーションリスクが高い投資環境では、暗号資産(仮想通貨)のビットコインこそポートフォリオを分散させるのに最も有望だと期待を掛ける投資家にとって、米JPモルガン・チェースのクロスアセット・ストラテジストらの指摘は耳の痛い話だ。

今回はこちらの記事「ビットコインを頼ってはいけない、ヘッジに適さず-JPモルガン(Bloomberg参照)」について触れていきたいと思います。こちらの記事を取り上げるのですが…今回はあえて“解説”ではなく“触れる”という表現にしています。

というのも…僕自身「仮想通貨がどのようなものか」「主要通貨の役割の違い」などについては理解しているつもりですが、最近の仮想通貨(主にビットコイン)の爆上げについては分からない部分が多いからです。しかし、ここ数週間の金融市場で最も大きな話題を集めているのは事実ですし取り上げない訳にはいかないなと…。

とはいえ常に自分なりの考えは持っているので、合っているかどうかは別として共有したいと思います。このブログ内で触れる内容は「ビットコインがヘッジに適さないと考えられている理由(記事内容)」「なぜビットコインはここまでの上昇を見せたのか」「仮想通貨と仮想通貨関連株式の相関性への違和感」という大きく分けて3点になります。

では…まず1つ目の「ビットコインがヘッジに適さないと考えられている理由」について、今回取り上げる記事に一通り目を通していきたいと思います。一通りと言っても…個人的に重要だと思う部分についてのピックアップになります。

暗号通貨を長期的なポートフォリオに組み込む危険性について

ヘッジが不足しバリュエーションリスクが高い投資環境では、暗号資産(仮想通貨)のビットコインこそポートフォリオを分散させるのに最も有望だと期待を掛ける投資家にとって、米JPモルガン・チェースのクロスアセット・ストラテジストらの指摘は耳の痛い話だ。

こちらは記事冒頭部分に該当しますが早速気になる箇所があったので…それは“暗号資産のビットコインこそポートフォリオを分散させるのに最も有望”という部分になります。これはあくまで「世の中でこのように考える投資家が多い」ということであり…この考え方に対してJPモルガンチェースのストラテジストが疑問を呈しているといった形になりますよね。

僕個人的にも「ポートフォリオ分散」のための仮想通貨投資というのはちょっと理解できない…というのも仮想通貨がどのような場合に上昇して下落するのかが全く見えていないからです。リスクオフ局面でも上昇した過去がありますし、今回の上昇局面では金融市場はリスクオンに大きく傾いていましたよね。

「ビットコイン決済」という言葉を聞くこともちらほらとあるので実用化され始めているのは確かですが…現段階において法定通貨に変わる決済手段として飛躍的に伸びるかという部分については全く分からないと言っておきます。「資産を分散させる=長期的な投資」という意味合いが強く…その際の最低条件としては割安であること。

想像の世界で「5年後までにビットコインは◯◯万円」という意見は耳にしますが…個人的にはこの意見に信憑性も根拠もなく、つまりは誰にも適性水準は図れないのではないかと思っています。

【納得】ビットコインが史上最高値を更新するのは必然的だった

続いて2つ目「なぜビットコインはここまでの上昇を見せたのか?」という部分について触れていきたいと思います。仮想通貨バブルと言われた2017年末から2018年初めにかけては、連日メディアで取り上げられるなど非常に注目を集めていました。

2017年夏には20〜30万円程度でありましたが半年余りで100万円を突破…さらに100万円突破後に200万円へ到達するのにかかった時間はわずか1週間程度でしたね。CMでも仮想通貨取引所を目にする機会も非常に多く、個人投資家の参入も多く見られました。結局そこからバブル崩壊するまでに付けた最高値は230万円程度であり…正直その後の暴落劇を見ると「今後この高値を超えることはあるのか」という疑問を持っていました。

結論から言うと仮想通貨バブル時の約2倍に当たる400万円突破をしてしましましたね。ここ最近は再び落ちついた値動きとなっていますが…それでも当時の最高値を超える水準での推移となっています。今回はなぜこのような高騰に繋がったのかについて解説します。

今回のビットコイン急騰の背景にはいくつかの要因があり…「ビットコインの流通量は限られている(2200万BTC)」「ビットコインに対する投資家に変化が見られる」ということがメインで挙げられます。1つ目の「流通量の制限」に関してはほとんどの方がご存知だと思いますが…今回圧倒的に十ようなのは2つ目の要因になります。

仮想通貨バブル時も含め、これまで仮想通貨投資をしていたメインは「個人投資家=投機売買」でした。つまり、「長期的な展望はよく分からないけれども…ボラが大きいから短期取引で儲けよう」状態だったんです。それが現在ビットコインに対しては「機関投資家をはじめとした大口介入=投資」が見られます…つまり、ビットコインに対して資産としての価値を見出し始めているということです。

機関投資家は短期的な投機目的ではなく…長期保有する資産として見ているため、この結果何が起きたのかと言うと「流通量の激減」です。もともと制限されている量がさらに抑えられることになり、現在市場に流通しており売買可能であるのはなんと全体の2割ほど(約420万BTC)と言われているんです。確かにこの事実に気づいた時に点と点が線で繋がったような感覚になったので、これは事実として捉えて良さそうです。

どういうことかと言うと…ビットコインが史上最高値を更新して大きな盛り上がりを見せているのにも関わらず「仮想通貨関連株」にそこまでの勢いが感じられなかったんです。例えば…リミックスポイント(3825)は子会社で仮想通貨取引所を運営していますが、その株価についてはほとんど変化がみ見られませんでした。

取引所ということは…活発な売買行為があってこそ利益を生み出せますが、今回の上昇過程においてポイントとなったのは「仮想通貨に対する見方の変化(投機対象→投資対象)」「投資家の変化(個人投資家→機関投資家)」になります。違和感はありましたが…この事実に気づいた時に全て納得が行きました。

終わりに

ということで今回は「ビットコインの高騰」を受けて…仮想通貨業界にどのような変化が生じているのかという点についてまとめました。仮想通貨バブルの際には「そこまで高騰する理由はない」と思ってしまいましたが、正直今回の高値更新については非常に合理的な動きであったと僕自身も勉強になりました。

今回のブログはこれにて以上になりますが…「取り上げてほしい内容」や「分析して欲しい通貨ペア」などのご希望がありましたらInstagram(@fundpressss)のDMにてお問い合わせをお願い致します。

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