【FXは簡単】ドル円相場が全ての通貨ペアの道標になっている!

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満場一致で「米ドル=最強の安全通貨」に認定?

ドル・円小幅下落、株高リスクオンでドル売りやや優勢ー103円台後半
東京外国為替市場のドル・円相場は小幅下落。国内外の株高によるリスク選好ムードを受けてドル売りがやや優勢となった。

今回はBloombergより「ドル・円小幅下落、株高リスクオンでドル売りやや優勢-103円台後半」という記事の解説していきたいと思います。FXトレード歴が数年以上ある人はむしろ今戸惑っている時期かもしれません…「結局米ドルってリスクアセットと安全資産のどちらに分類されるの?」と思ったことはありますでしょうか。

昔は「有事のドル買い」と言われ…相場の下落局面においてはドル買いが活発化していました。しかし、近年の認識としては「安全資産=日本円とスイスフラン」となってきています。しかし、流れが一転したのは1年前、コロナショック前後で米ドルはリスクアセットから安全資産という認識が再び強くなったのではないかと感じた瞬間があるんですよね。

リーマンショックやコロナショックでは株安・超円高進行…このような場面ではリスクオフとなったわけですが「ドル高」という表現はなかったはずです。「日本円こそが安全資産のリーダー格」と言われる何よりの証拠になります。しかし、今回ピックアップした記事を読んでみると…

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅下落。国内外の株高によるリスク選好ムードを受けてドル売りがやや優勢となった。

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-25/QNGNSXDWRGG701

という表現がされている…分かりやすく説明すると「今のリスクオン相場ではドルが売られている」とのこと。つまり、今の為替市場において米ドルは「安全資産」としての地位を確立しているということです。

先ほども書いたように、米ドルがリスクアセットから安全資産へと大きく変化したのは1年前のコロナショックが原因になります。以前の記事でもこれについては軽く触れていますが…今回はドル円のテクニカル分析も含めてこの原因についても掘り下げていきたいと思います。

コロナショックで感じた「深刻なドル不足」

コロナショック相場でも“誰でも絶対に勝てた”と言い切れる訳とは
コロナウイルス変異種が感染爆発を新たに起こす可能性があります。そうなれば金融市場は再び混乱…でも1年目のコロナショックから学べること・活かせることが多いので解説してみました。

まずコロナショック時の相場の特徴や、ドル円への見方が変わったきっかけなどに書いている記事を紹介します。これからコロナ変異種が世界中で拡大するリスクもあり、あらかじめ以前のコロナ相場の特徴を把握しておくことが重要なのでぜひ参考にして見てください。

まず「ドル円がリスクアセット→安全資産へと転換したタイミング」について。コロナ以前(〜2020年初め)まではドル円は間違いなくリスクアセットという見方が強かった…というのも2019年末から2020年初めにかけては株価指数の高値更新が度々報じられていました。その時のドル円・クロス円通貨の値動きを思い出してください。

ドル円レンジは110円前後であり高値は112円を付けていましたよね…そしてコロナショックでは数週間で約1000pipsの大暴落がありました。確かにドルとその他リスクアセット(ポンドや豪ドル)を比較すると…安全度は米ドルが優っていましたが、それでも日本円の足元にも及ばない状況です。

しかし、コロナショックで一時101円台を付けたドル円は瞬く間に急回復して110円台に復帰しています。この理由としては「世界中でドル不足が発生した」と言われていますが…分かりやすく言うと「やっぱドルがないと困るよね」という状況になったわけです。コロナショック以前は株高・ドル高という環境が継続していましたが…これを機に株高・ドル安となっています。チャートで見ると以下の通り…

この1年は大幅にドル安となっていますが…株価指数に目を向けると日経平均株価・NYダウともに爆上げ相場となっています。つまり…株価指数・米ドル・日本円という部分に限定して考えるのであれば「2020年初めまで(コロナ相場以前):株高ドル高円安」であり「コロナ相場以降:株高円高ドル安」ということになり…これは米ドルが本格的に安全資産として見られていることを意味しますよね。

ここからは現在のドル円相場の環境認識をしていきたいと思います。参考までに…ここでは大まかな方向性や長期的な目線についてお話しするだけに留めているので、エントリーを推奨しているわけではありません。

【例外なし】為替相場は長期的に見ると100%レンジ相場になっている

為替相場は長期的に見ると常にレンジ相場

こちらは日足チャートになりますが…参考までに過去1年間の最高値・最安値に黄色のラインを引いています。こちらの高値・安値は長い間更新されていないのでかなり強く意識されていることになり…このような場合には「2本の黄色ラインに挟まれたレンジ相場」であると考えるようにしています。

ドル円相場をレンジ相場と捉えることが出来れば…次に「レンジ相場の鉄板取引法」を実践するだけ。レンジ相場では「底付近でロングを入れて天井付近でショートを入れる」ですよね…つまり最安値水準の102円付近でロングを仕込んで、最高値水準の112円付近でのショートを狙うんです。と言っても現実的ではないですよね。

大きな動きがレンジ相場になっていても…これは小さなトレンド(上昇と下落)の集合体になっているからこの部分を分析する必要があります。なのでここからは日足以下の時間軸で短期トレンドを見ていく必要があります。

【例外なし】レンジ相場は小さな上下動の集合体になっている

大きなレンジ相場は小さなトレンドの集合体になっている

こちらは4時間足チャートになりますが…レンジ相場を少し細かく見ると上昇と下落の連続になっていることがあります。そしてチャートには2本の白線を追加しており…これらが三角保ち合いを形成しているのを確認することが出来ますよね。

つまりこのことから…今はレンジ相場の中で下落トレンドを形成しているということです。しかし、この局面でショートエントリーを狙うのはあまり良い選択とは言えないですよね。というのも、現在は長期レンジの底値付近に接近しており本来であればロングエントリーを狙いたい場面だからです。

このレンジが機能しているということは…少なからずこの底値付近で反転して110円付近に向けて上昇する“可能性がある”ということになります。「最近の高値は104円くらいだし…」とかそんなことは関係なくて、常に最悪の場合を考える必要があるということです。

この局面でロングを入れて踏まれても損失は限定されるものの、ショートで踏まれた場合はほぼ青天井:損失無限定に近い状態になってしまいます。この1年間は下落トレンドだから戻り売りを狙うという選択は正しいのですが、それだとリスク管理がまるで出来ていないことになります。

【大相場獲得チャンス】ドル円の短期レンジ相場が終了目前

ドル円の下落相場は既に終了している

先ほどと同じ4時間足チャートになります。ピンク色の円で囲まれているのは…直近下落相場の戻り高値水準になります。これを実体で上抜けているので既に下落相場は終了していることが判明しています。

つまり…先ほどは「長期で見てレンジ相場・短期でみると下落の三角保ち合い」と表現しましたが、正しくは「長期・短期ともにレンジ相場」が正解になります。先日お送りした「99%の人が誤解しているダウ理論」というレポートを読んでくれた方はすぐに理解できると思いますが…今のドル円はどの時間軸で見てもレンジ相場なんです。なので以下のようになります。

長期のレンジ相場は過去1年の最高値・最安値で囲まれた部分(黄色ラインに挟まれた部分)であり、短期のレンジ相場は2本の黄緑色のラインに挟まれた部分になります。誤解している人も多かったと思いますが…今のドル円相場は「下落トレンドに見えるレンジ相場」になります。

以上が本日のブログになりますが…今後「解説してほしいニュース」や「分析して欲しい通貨ペア」などがありましたらInstagram(@fundpressss)までお問い合わせください。

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