「半値」を極めることで無駄な損切り・エントリーが急激に減少すること間違いない

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「半値」を極めればトレンドの強弱が丸わかり

上昇を続けていた株価が値下がりに転じ、その値上がり幅の半分程度下がること。朝方の株価下落は急だったが、昼前にはちょうど半値押しで下げ止まった。午後は押し目買いが入り、値を戻しそうだ。半値はこれまでの値幅の半分のこと。100円値上がりした後に50円値下がりすれば半値押しです。100円値上がりした後に100円下落すれば全値押しといいます。また、一本調子の上昇相場よりも上げ下げを繰り返す相場のほうが長続きするとされます。株価上昇後に半値押しする過程で利益確定売りが消化できる一方、安く買いそびれた人が指値買いの価格を引き上げてくることが多く、その後に株価が上昇しやすくなるためです。また、底値のメドとして、「半値、8掛け、2割引き」ともいわれます。

引用元:https://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/term/detail_2062.html

今回は、テクニカル分析の知識の一環として「半値押し」について取り上げていきたいと思います。こちらは、「トレンドの強さ」「押し目買い水準」「戻り売り水準」の参考になるのでぜひ覚えておきたい項目ではありますよね。半値押しの具体的な例として一つ挙げたいと思います

過去25日間の最高値が600円・最安値が400円であれば基準線の現在値は500円になります。仮に、現在の価格が基準線とぴったり重なっている状態、すなわち500円であるとするのであれば、ここに至るまでにはどのような価格変動があったと推測することが出来るでしょうか?考えてみると2つのパターンを想定することが可能ですよね?

1つ目は、最安値である400円から上昇した価格が最高値である600円へ到達するのと同時に天井を打ち、その後に現在の500円まで下落してきたケースになります。このパターンは最安値から最高値まで上昇した後の調整ということになるので「半値押し」となっている状態です。これを「A」とします

そして2つ目は、最高値である600円から下落した価格が最安値である400円まで下落するのと同時に底を確認し、その後に現在の500円まで上昇してきたケースになります。このパターンは最高値から最安値まで下落した後の調整ということになるので「半値戻し」と呼ばれる状態になります。これを「B」とします

   

「半値押し」と「半値戻し」の実践例

では、ここから先ほど挙げた2つのパターンについて、それぞれ解説していきたいと思います。まずは「A」について。こちらは最安値から最高値に向けて上昇した後500円まで落ち込んでいるので、この25日間には上昇トレンドが発生していたという事実があります。そして、この最安値から最高値に向かうまでの上昇トレンドのどこかでロング(買い)ポジションを建てたと仮定します。エントリー後はしばらく最高値に向かって上昇しているので問題ないと思います。しかし問題なのは、天井を打った後に発生した反発下落が「一時的なものなのか」それとも「トレンド転換を伴う」ものなのか?という部分についてです

ここで目安の一つとして頭に入れておきたいのが「半値押し」というものになります。今回の例で言うと500円が半値ということになるので、500円より上の水準(最悪でも500円)で反発すると上昇トレンドの継続を確認することが出来ます。反対に、500円を割り込んで仮に350円・470円などで反発することになると「近いうちにトレンド転換が起こるかもしれない」と考え始める必要があるわけです。つまり、半値より上で反発するか否かによって、その前に建てたロングポジションを持ち越すのか決済するのかが決まってくるということになります

続いて「B」についてですが、こちらは最高値から最安値に向けて下落した後に500円まで反発上昇しているので、この一連の期間の中には下落トレンドが発生していたということが分かります。そして、この最高値から最安値に向かうまでの下落トレンドのどこかでショート(売り)ポジションを建てたと仮定します。エントリー後はしばらく最安値に向かい下落しているので良いのですが、底を打った後に発生した反発上昇が「一次的なものなのか」「トレンド転換を伴う」ものであるのか?という部分についてです

ここで目安の一つとして頭に入れておきたいのが「半値戻し」というものになります。今回の例でいうと500円が半値ということになりますので、500円よりも下の水準(マックス高くても500円)で反発すると下落トレンドの継続を確認することが出来ます。反対に、500円を突き抜けて仮に600円・700円まで到達して反発することになると、いよいよトレンド転換のことを考えなくてはなりません。つまり、半値よりも下で反発すればポジションを持ち越せますし、逆に半値を突き抜けてからの反発であれば一度ポジションを解消した方が良いということになるわけです

   

半値を極めた人には「一目均衡表」がダントツでおすすめ!

上の「A」「B」のパターンを見比べてみると全く反対のことを言っているようで、実は“ある部分”に関しては同じことが言えるんです。それは、どちらのパターンも「基準線よりも上にある時には買い勢力が優勢」であり、「基準線よりも下にある時には売り勢力が優勢」であるということです。半値押し・半値戻しのどちらのパターンであっても、トレンド転換の有無に関わらず基準線を基準にして自分の保有しているポジションの継続・決済を判断してみてください

これを応用したものが「一目均衡表」であり、この「一目で均衡が分かる」という意味は基準線(半値線)と価格の位置関係によってその期間の勢力関係を把握することができるというところからきています。ここまでの内容を簡単にまとめると「価格が基準線よりも上にあれば買い勢力が優勢」「価格が基準線上にあれば売買勢力が均衡している」「価格が基準線よりも下にあれば売り勢力が優勢」ということになりますね

ちなみに、一目均衡表は見た目は複雑だけれど仕組み自体は非常にシンプルです。そのため、このインジケーターを使っている人も多くいると思うのですが、こちらのブログで一目均衡表について詳しく解説するようなことはしません。理由は私が使っていないからです。人それぞれ使いやすいインジケーター指標は異なると思うので、もし気になった方がいれば一目均衡表について研究してみるのも良いかもしれませんね。テクニカル分析の様々な指標の使い方・見方を極めたいという方については「テクニカル分析大全」を参考にしてみてください。普段読んでいる投資書籍とは比較にならないほどの情報量で、テクニカル分析を極めたいという人にとっては最適な一冊だと思っています

 

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