【Apple騙し上げ警報発令】インドに念願の直営店オープンで株価上昇期待?

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【今回の注目ニュース】

今回はブルームバーグより「アップル、インドでオンラインストアを来月オープン」という記事が出されました。アップルに関して補足すると、先日「1:4の株式分割」が発表されましたね。

ここだけを見ると好材料満載・株価爆上げ期待といったところでしょうか。確かに株式分割に関して言うと、小口の個人投資家のAppleに対するハードルが下がるため多くの買い需要が期待出来ます。ただ、「株式分割=株価上昇」という長年語り継がれるシナリオに疑問を持つ必要もありますよね

株式分割により株価上昇が期待出来るため、多くの短期トレーダーによる需要が増すことは予想が尽きます。ただし、これは投機的な側面が非常に強く、当然ながら長期目線でのApple株価上昇を保証するものではありません。

業績の良い会社は買われるし悪い会社は売られる、株価変動の根底には常にこれがあり、そして投資家の皆様は「安いところで買い高いところで売る」ことを徹底する必要があるわけです。株式分割により、少額投資が可能になりますが「安い=割安」ではないことは理解して下さい。

そして、今回取り上げるニュースからも「現在のアップル株は割安(投資対象として有望)なのか」について少しだけ考えてみましょう。

 

【ニュースの詳細】

記事冒頭部分に今回取り上げる記事を紹介しましたが、そのタイトル部分をリンクにしてあるのでぜひアクセスして内容を確認してみて下さい。ざっくりとその内容をまとめると「インドにオンラインストアをオープンさせる」「来年、インド初のアップルストア(直営店)をオープンさせる」といった内容になります。

皆さんがインドに対してどのようなイメージを持っているかは分かりませんが、私のインドに対するイメージは「人口が多い」「天才が多い」「カレー」の3つくらいです。特に今回の材料では「人口が多い」という部分に考えを張り巡らす投資家が多いと予想されます。

世界的ブランドのAppleが”ついに”オンラインストア・直営店をオープンさせる、需要増・株価爆上げ間違いなし。株式分割も追い風になってフィーバータイム突入…などと心躍らせている方はいませんか?

株式分割については先ほども書いたように、中長期目線でいうとそれほどのメリットは受けられないと思っています。で、重要なのは今回取り上げたニュースを文字通り好材料だと受け入れられるのか否かについて。

 

【個人的な見解】

この記事のタイトルを見ていただければ分かるとは思いますが、私は「好材料とは受け取っていない」というのが本音です。基本的に私はニュースを疑いの目でしか見ていないので、否定的な意見になりがちですが、ある意味で客観的に見ることが出来ているとも思っています。

現在、アメリカ株は上昇し指数も高値更新を繰り返していますね。コロナショックからの立ち直りは見事なもので、その素晴らしいマーケットの中でもトップクラスのAppleが崩れるなんて想像したくありませんね。

このような書き方をしましたが、私自身Appleが崩れていくなんて思っていません。しかし、株価は中期目線で見ると落ちると思っています。それは「皆んなが期待するほど」ではないからです。Appleが悪いわけではなく、「投資家が期待し過ぎている」ことに問題があるんです。過大評価しすぎ。

ここで1つ質問ですが、皆さんがイヤホンを買う時のことを想像して下さい。1つは「そこそこ使えて5000円」・もう1つは「かなり優れていて5万円」という2つの商品があったとしたら、どちらを選びますか?これに関しても人それぞれではありますが、少なくとも私は「前者」を選びます。

5万円のイヤホンが確実に一生物であれば買いますが、残念ながらこの類の物は消耗しますのでいつか壊れます。株価は材料を背景にして株価が高騰する時もありますが、必ず適正価値に戻ります。一時的な上げ下げはいわば騙しであり、金融市場で長いこと生き残りたいと思ったらこれらに気づく必要があります。つまり、情報の本質について考える力が必要だということです。

先ほどイヤホンの例を挙げましたが、実は「インドで普及している一般的なスマートフォンは平均1万5000円程度」であるのに対して、同国でのiPhoneXの価格はおよそ10倍の「16万円」になります。仮に10倍のスペックがあったとして、マーケットが思うほど良い影響は見られないと思うんですよ。

今回「アップルの材料上げがあったらそれは騙し」と考える理由はこれだけです。ニュース記事を見ると「快挙」みたいに取り上げられていますが、私は「本当にそうか?」これについて解説させていただきました。

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