ROE(自己資本利益率)とは

Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。計算式はROE=当期純利益÷自己資本またはROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。米国では株主構成に機関投資家が増加し、これらの投資家が「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」という点を重視したことも背景となって、最も重要視される財務指標となった。

引用元:野村證券HP(https://www.nomura.co.jp/terms/english/r/roe.html)

今回は現在の株式市場で最も重要な指標の1つとされるROEについて触れていきたいと思います。ROEを日本語で訳すと自己資本利益率、これについては比較的多くの方が知っていると思うのですが、この自己資本利益率の中身についてはまだまだ理解されていない方も多いと思います。ROEの定義については以上の通りになりますが…例えば、企業は株主資本(自己資本)や外部融資・借入れ金(負債)を用いて事業を行い利益を生み出します。この利益の中から買入れ利子や税金を引いたものの中から株主へと還元していくことになります。言い換えると、株主資本からどのくらい利益を生み出しているのか、その収益率(資金効率)を見るための指標となっています

以上の内容のまとめと簡単な計算方法について。まず、ROEとは株主資本・自己資本に対してどのくらいの利益を生み出しているのかという、投資家にとっては投資金の回転率などを測るための財務指標となります。次に簡単な計算方法ですが、「ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100」で求めることが可能ですが、今では証券会社のHPなどで一覧を確認することが可能ですので覚えていただく必要はないと思います。ROEの数値は高ければ高いほど資金を効率的に運用できていると判断することができ、基準としては8%が目安とされることが多いです

   

ROE・ROA・ROIは何が違う?似ているようで似てない3者を比較

「ROE」「ROA」「ROI」という言葉を聞いたことがある人もない人もいると思うので、簡単にその違いについて説明していきたいと思います。金融業界にはこれらのように似たような単語の組み合わせがあるので(RER/PBR, RCI/RSIなど)、しっかりとそれらの意味を理解し混同しないようにしましょう。まず「ROA」とは…

すべての資産は、他人から借りた資本(負債)と自分の資本(純資産、自己資本)に分けられます。総資産利益率(ROA)が総資産(負債+純資産)に対する利益の割合であるのに対し、ROEは、純資産に対する利益の割合です。つまり、ROEは自己資本を使ってどれだけ利益を生み出したかを表す指標であるのに対し、ROAが総資産を使ってどれだけ利益を生み出したかを表す指標となっています。

引用元:https://freeway-keiri.com/blog/view/202

以上がROAの定義になりますが、つまりROEは株主資本からの利益率・ROAは総資産(株主資本+負債)からの利益率となっており、投資家(株主)としては当然リターンを求めて(投機的な意味も込めて)資金を投入しているわけですので、ステークホルダーありきの企業活動・成長を見るにはROAよりもROEの方が注目されているということに納得していただけるのではないでしょうか?

続いてROI(投資収益率)について。ROIは言葉通り、投資したものに対してどれくらいの収益を生み出したのかを見るためのものであり、ROEもこの指標をもとに使われるようになったのでこの両者は似ている部分があります。計算機式は…「ROI(%)=投資収益額÷投資額」で表すことが出来ます。具体例でいうと、投資による収益が100万円・投資額は50万円の場合、ROIは200%となります。つまり、ROEと同様でこの数値は高ければ高いほど投資効率は良いと判断することが出来ます

「ROE」が日米企業の明暗を分けた?ROEの差が株価の差となっている現実を見つめ直す

参照:https://www.quick.co.jp/6/article/23090
参照:https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp171002.pdf

「ROE」の重要性を示すグラフを2枚掲載しており、上は「ROEの上位100銘柄と下位100銘柄のリターン(パフォーマンス)の差」を示したものであり、下は「ROA・ROEの主要国比較」をしたものになっています。まず、1枚目を見るとROEの有効性については明らかなのですが、当然ながら株主資本を効率よく活用している企業の株価は高い傾向にあり、これは株式市場が投資家心理で働いていること・資金効率が良く結果的に大きなリターンを生み出しているといった複数の根拠を見つけることが出来ます。

また、下のグラフに目を移すと総資本利益率に関しては日本は4カ国ともほぼ同水準で推移しているのに対して、自己資本利益率に関しては日本がダントツで低い水準にとどまっています。ここでは米国との比較を行いますが、日米のROEを比較することで株主の資本から大きな利益率を出しているのが米国ということになります。日経平均株価とNYダウの推移の仕方自体は大きな差は見られませんが、近い将来に訪れる景気後退がより大きな打撃を受けるのが日本企業、理由は利益の大きな部分を株主資本ではなく負債で賄っているからです。このような理由でROEの有用性と米国株式への投資の妥当性というものを見いだすことが出来ます

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モトリーフール

ROEランキングトップ10銘柄を紹介

参照:https://minkabu.jp/financial_item_ranking/roe

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