パウエル議長の発言内容とその後の市場動向は?

午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の106円後半。ドルは実需の買いや米長期金利の持ち直しなどに支えられ底堅かった。市場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がワイオミング州ジャクソンホールの年次経済シンポジウムで行う講演待ちとなっている。実質的な五・十日に当たるこの日は、仲値公示にかけて輸入勢のドル買いが散見された。また、米長期金利が1.6%半ばまで持ち直し、ドルの下値を支えた。市場参加者はパウエル議長が23日の講演で、前日公表された7月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に沿った発言をすると予想するが、利下げ反対派にも一定の配慮をするとみられている。

引用元:https://jp.reuters.com/article/tokyo-fx-lateaft-idJPKCN1VD0J6
参照:Trading View

日本時間の2019年8月23日16時現在の米ドル円相場は1ドル106.6円付近の推移となっていますが、上記に引用したニュース記事にも書かれているようにFRBのパウエル議長の講演待ちということで様子見ムードが広がっていることは明確ですね。つい先日までのドル円相場は109円までの高騰の直後に105円台にまで急落するなど非常に荒れ相場となっていましたが、今ではその姿は見られません

パウエル議長の講演がなぜそんなにも注目されているのかというと、大きな注目を集めているのは“利下げ”の有無になりますね。最近では米中貿易摩擦を皮切りに株式市場・為替市場が乱高下していることに加えて、景気後退懸念によるリスク市場からの資金流出が顕著になってきました。先日の記事にも書きましたが金利について本当に注目しなければならないポイントは「年内の利下げ回数」になりますが、それ以前に利下げに踏み切るということは、これまで懸念レベルであった景気後退がいよいよ実感できるレベルに到達することを暗に意味することになりますので多くの投資家が注目するのも無理はありません

私は個人的にFXという為替取引を行っていますが、少なくともパウエル議長の講演前後の取引は避けたいところですね。というのも、相場がどちらに動くかについては予想のしようがないからです。ある程度の想定はしていますが、市場のコンセンサスとの乖離が怖いという点も1つの理由ではありますが、何よりトランプ大統領・利下げ反対派の存在を考えるとどの程度の譲歩が見られるかについても考慮しなくてはなりません。また、このような局面においてはオーソドックスな動きはないと考えるのが妥当で短期的には大荒れする可能性が高いからです。一発が当たれば大きい相場ではありますが、毎回毎回その賭けに乗っていたら、今後続けられていたはずの金融市場から追い出されかねないからです。一応これが私個人のリスク管理の一種と思ってもらえれば十分です

今回のパウエル議長の講演については、その内容についても予想ベースになってしまいますが利下げに関する発言がなされる確率が高いことは分かると思います。では、仮に程度はどうであれ何らかの利下げ措置に踏み切った時に考えられるのは、市場予想を上回る利下げ幅である場合・コンセンサスを下回る下げ幅である場合の2パターンになります。今回の記事では2つの場合を想定して、それぞれが引き起こされた時に株式市場・為替市場がどのような反応をする可能性が高いのかについて言及していきたいと思います

   

利下げ幅が市場予想を上回った時の市場への影響とは

まず初めに利下げ幅が市場予想を上回った時というのは、市場予想と実際の景気後退速度に一定の乖離が生じている可能性が高いです。ということで普通に考えると市場の反応は悪い意味での「え、まじか」という感じではないでしょうか。利下げを行う場合の環境と目的についてですが、環境は景気後退が進行していること、目的は景気後退脱却のために適度なインフレを引き起こすことになりますよね。つまり、市場活性化の第一歩ということになりますので個人消費・企業活動活発化を見込むことが出来、中長期的な株高を期待することが出来ます。しかし、何度も申し上げているように年内に残り複数回の利下げポイントがある際には、企業はより安い利息を求めるので市場にはむしろマイナス影響を及ぼす可能性がありますね。基本的にはこのようなフローでの株価変動が想定されますが、為替はどうでしょうか。教科書的に言うと株高=ドル高・円安と言われますが、これに関しては米中貿易摩擦を初めとした多くのリスクが潜んでいることを考えると、私個人としては一貫して円高傾向に推移するのではないかと考えられます(パウエル議長発言後には想定外の価格変動が見込まれるので厄介)

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利下げ幅が市場予想を下回った時の市場への影響とは

続いて、先ほどとは逆に利下げ幅が市場予想を下回った時の市場への影響について。この時に関しては株価と為替が基本に従った動きになるのではないかという比較的単純な発想をしました。というのも利下げ幅を抑えることは、投資家の観点で見ると「また今後利下げをする余地がある」と判断せざるを得ないため、株価はさらに下値を試す可能性が高くなりますし、為替に関してもリスク回避の売りが加速することが考えられ結果的にそれが円高誘導になるのではないかということです。

投資活動をするにあたって都合の良い方は当然このパターンになりますが、何れにしても本日23時のパウエル議長の講演後の為替市場・米国株式市場と明日の世界株式市場は予想出来ない動きとなりそうですね。常に正しい予想をすることを目指すのではなく、強い根拠を持って戦える市場を待つのも投資で勝ち続ける上では重要になりますよね(どうせ100%当てるのは無理なので)

   

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