好決算となったロゼッタに大きな懸念材料が…!その内容とは?

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東証マザーズ・ロゼッタの決算内容は?

ロゼッタが急騰。前週末比700円ストップ高の4015円を付け、5日に付けた年初来高値3700円を大きく更新した。前週末12日引け後、19年2月期の連結決算を発表。損益が黒字に転換し、好感された。19年2月期決算は、売上高が29億800万円(前期比44.9%増)、営業損益は3億3800万円の黒字(前期は1200万円の赤字)に転換した。MT事業[※1]で、17年11月の「T-400(ver.2)」リリース以降の大幅な受注増が売上高への転嫁が進んだことが寄与。今後の急速な業容拡大に向け開発、営業をはじめとした全部門での増員などの先行投資負担を吸収し、黒字に転換した。20年2月期の業績予想は、19年2月期第4四半期(18年12月-19年2月)から大きな変革期を迎えており、業績の変動が極めて著しく予想が困難として、過去最高売上(29億800万円)以上、過去最高利益(営業利益3億3800万円)以上を見込んでいるとした。

引用元:https://kabushiki.jp/news/297223

好決算発表をして一時株価が高騰したものの、今では機関投資家の空売りが進むとともにチャートを見ても移動平均線を割り込んでいる東証マザーズ・ロゼッタについての記事を書いていきたいと思います

記事冒頭部に引用してあるニュースは4月に発表されたもので、こちらで記されている決算内容については19年2月期のものを今回の比較対象として追加させていただきました

そして今回は、20年2月期第1四半期の連結決算発表となりましたが、MT事業において「T-400(AI自動翻訳ツール)」の販売が引き続き好調を維持しておりさらに大幅な増益での着地となっております

 

機関投資家の空売りが急増している?

参照:https://karauri.net/6182/

こちらはロゼッタに対する機関投資家の空売り状況になりますが、連結決算発表直後に関しては若干の上昇はしたものの、その後の7月中旬より機関投資家による空売りが急速に進んでおり短期的な上値は非常に重いだけでなくチャートを確認すると既に下り坂に突入しているのが分かります

株式投資において個人投資家が勝っている割合は非常に少なく数%とも言われていますが、この銘柄に対する機関投資家と個人投資家の動きの違いを分析することでその理由も見えてくるのではないかと思います

確かにロゼッタの連結決算については素晴らしく株価の上昇要因になったことは間違いありませんが、ここでもう一度株価変動の仕組みについて考え直して欲しいと思っています

株価はなぜ変動するのかと言うと、買う人が増えるから上がるのであり、売る人が増えるから下がるんですよね

決算が良いから株価が上がるのではなく、好決算を受けて買う人が増えるから上がるという超基本原理について見直す必要があり、もっと言うと株価に最も影響力を持つ投資家は誰かを考えると、それは個人投資家ではなく機関投資家であるわけです

ロゼッタの例で株価変動を考えると、まず好決算を受けて株価は一時的に上昇していますが天井を打ったタイミング(この時点でまだ個人投資家は買っている)で機関投資家は空売りを仕掛けます

すると、チャートは瞬く間に移動平均線を割り込み下落傾向に移行していきますが、この時の個人投資家の心情としては「決算が良かったから株価は回復する」と思うのが普通で、機関投資家の空売りが活発化している以上は株価は下がり続ける可能性が高いです

さらに下落した株価を目の前にして個人投資家は焦り、最終的には非常に安い水準で手放すことになりますが、このタイミングこそ機関投資家が買い戻す時になるということです

少々大げさな言い方にはなってしまいましたが、ロゼッタに対する機関投資家の空売り残高は増加傾向にあるのは事実であるのに対して、信用データを確認すると圧倒的に信用買残高が上回っていることに気が付くと思います

投資において重要なことは目の前の事実を追うことよりもその背景にある大きな圧力の動きを捉えることにあり、結局株価チャートは投資家心理によって形成されているということをもう一度見つめ直す必要があるということになります

   

ロゼッタのテクニカル分析

参照:SBI証券

こちらはロゼッタの半年間の株価推移を示した日足チャートになりますが、先ほども少しだけ触れたようにチャートは移動平均線を割り込んでいることに加えて、短期移動平均線とその他の移動平均線の間でデッドクロスが発生しているのが分かります

7月16日から現在にかけては毎営業日ごとに機関投資家による空売り残高に変化が見られておりますが、その大半が空売り残高を増やす動きであることからも上値は非常に重く今後の株価推移を考える上での大きな懸念材料の一つとなります

この後の短期的な株価推移についてですが、何度も申し上げているように機関投資家の空売り状況を確認しながらになりますが…この後さらなる機関投資家の空売りが進むことで信用買いをしている個人投資家によるポジションの手仕舞いでさらに下値を探ることになるかとは思います

今は無理してロングポジションを持つのではなく、私は今後こちらの株価は下落すると考えているので機関投資家の買い戻しの動きが見られるまでは様子見をするべきだと考えています

もう一つの可能性として、過去の株価推移を確認すると現在の3500円という水準は節目でもあると思うのでここの水準にて機関投資家による買い戻し・個人投資家の信用買いポジションの増加で底を打つということも考えられますが、いずれにしてもそれを判断するのは本日以降の相場状況を見て判断することになりますのでそれまでは様子見を推奨します

 

専門用語解説

[※1]MT事業

MT事業とは、インターネット上にある膨大な言語のビッグデータの中から分野ごとに、よく使われている言い回しを独自開発したAI(人工知能)を使って統計的に解析処理をして自動翻訳するクラウドサービスです。訳語候補と前後の文脈を統計解析で判断することで高い翻訳精度を実現しています。これは特に専門分野における翻訳に有効で、従来型の翻訳ソフトとの大きな違いとなります。また、無料の翻訳サイトに比べるとセキュリティー性が非常に高いのも特徴で、これらを企業のニーズにあわせて提案することでユーザーを増やしています。

引用元:https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201606110052

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