仮想通貨の急落要因と主要通貨の推移予測

スポンサーリンク
全て

はじめに

日本時間の早朝、仮想通貨の急落によりビットコイン(BTC)は60万円を割り込んでしまいました。この水準はキープして欲しいと思っていた矢先のことだったので非常に残念ではありますが…。今回はあるニュースが出たことがきっかけで急落に繋がっています。やはり仮想通貨に対する見方はまだまだ厳しく、好材料が出ても値動きは安定しているのに対して悪材料が1つ出れば大きく相場が動くといった状況には変化はなく、仮想通貨投資家にとっては厳しい状態が続いていますね。もちろん私のポートフォリも大打撃を受け、朝一で仮想通貨のレートは確認しましたが思わず3度見してしまいました…(笑)。ただ、下がってしまったものは仕方のないことですので今後のことを考えるようにしましょう。ですので今回は、急落した原因となったニュースを軽く紹介した後に、仮想通貨のテクニカル分析をしてトレンドの水準感などを確認していきましょう。

仮想通貨の急落原因は?

米ニューヨーク州のLetitia James司法長官が大手取引所BitfinexやTether社の親会社BitFinex社に対して裁判所命令を発令したことが本日発表された。今回の発表でステーブルコインのテザー(USDT)の裏付け資産から8億5000万ドル(約950億円)相当の資金を不正に利用していたことが発覚した。影響は仮想通貨市場全体に波及している。
James司法長官の発表によると、テザー社やBitfinexの調査を行なった結果、950億円相当にのぼる損失を隠すためにステーブルコインUSDTの担保金から資金を不正利用していた。顧客資産と企業資金を混在させていたという。

引用元:coin post(https://coinpost.jp/?p=81666)

ただ、これに対して親会社のBitFinexはこれを完全に否定しています。「Tether社は健全な財務体制を維持している」とのこと。BitFinexは今回問題視されたUSDTの裏付け資産から借り入れを行ったのは不正利用をしたのではなく、Crypto Capitalの資産が政府に押収されていたからであり資産がなくなったわけではなく、その資産については適切に管理されていると説明しています。この報道の直後に仮想通貨市場の全体的な急落が見られ、ビットコインは5%ほどの下落を記録しました。その後、一部の仮想通貨取引所ではビットコインの価格は全戻ししたとの話も出ていますが私が普段見ている取引所では未だ回復している様子は見られておらず50万円台後半を推移しています。

こちらは私が普段使用している仮想通貨取引所の1つであるBITPointのリアルタイムレートになります。取扱通貨は5種類あり、ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・ビットコインキャッシュ(BCH/BCC)・ライトコイン(LTC)・リップル(XRP)になります。ビットコインはまだ58万円台ということで以前と比較すると高い水準を保っている方ではありますが、リップルは上昇前の水準に戻ってしまいましたね。ただ、各仮想通貨の価格自体は下落していますが下落要因を考えると戻すのにそれほど時間はかからないと考えています。では、今回の下落もありトレンドラインにも変化が見られるかもしれないのでこの後はテクニカル分析をしていきたいと思います。

仮想通貨のテクニカル分析(BTC/ETH/XRP)

今回は見出しにある3種類について分析をしていきたいと思います。本来であればビットコインの分析だけで良いのかもしれないのですが、通貨によってはリップルのように下落幅が大きくチャートへの影響も甚大であるものもあると思ったのでこのような形を取りたいと思います。

こちらはBTC/USD(COINBASE)の日足チャートになります。昨年4月から1年間にわたるものを表示していますが正直今回の影響は非常に限定的だったと考えられますね。というよりも、サポートライン水準が意識されてそこで下げ止まったと考えた方が自然かもしれません。今回の急落原因がビットコイン本体にあったとしたら(例えば技術の欠陥が見つかったなど)、下落幅が拡大していたリスクも考えられますが今のところは反発しているように見えます。先日まで1年間意識されてきたレジスタンスライン(赤線)を突き抜けた後にさらにもう1段階大きな上げがあり、その時にオレンジ色の2本に挟まれたレンジを抜けています。つまり、今回の下落によりこのレンジに戻ることになると下値は再び4000ドル前半を意識することになっていました。ただ確実に反発したと考えるのは早計であり、2パターンの展開を想定しておく必要性があります。どちらも既に触れましたが、1つは反発して再び上昇の波に乗ること、そしてもう1つがサポートラインを割り込みオレンジ色のレンジ相場へ突入する(さらなる下落リスクの発生)ことです。続いてイーサリアムのチャートを見ていきましょう。

こちらはETH/USD(COINBASE)の4時間足チャートになります。これまでは黄緑色のサポートラインに支えられる形で上げ相場を形成していたイーサリアムでしたが一気に赤いラインに示された水準まで下落しています。今は反発して1つ上の段階であるオレンジ色のライン上で推移していますが今後は…?イーサリアムは何度か大きな上げがある度に山を形成しており、また出来高も徐々に減少していることから図に書き示したようなヘッド・アンド・ショルダーを完成させました。その直後の悪材料でネックラインを割り込み大きく下落しています。今回の反発でネックライン水準である160ドルまでの復帰が出来なければさらなる下落相場へと突入するリスクがあることを認識しておきましょう。ただ、160ドルを超えることが出来れば三尊否定になり、今後の短期的な上昇が見込めますのでこちらについても今述べた2パターンを覚えておいて下さい。では最後にリップルのテクニカル分析に移ります。

こちらはXRP/USD(BITFINEX)の4時間足チャートになります。4月に入ったあたりで中期的なレジスタンスラインを突き抜けいよいよかと思われたところですが…今回の急落により再び青色のラインを割り込んでしまいました。この数ヶ月の最安値水準にタッチしたところで反発し底堅さは見せたものの、現在はオレンジ線と青線の交点付近に位置しています。ここがどのくらい強く意識されるかにもよりますが、ここを突き抜けることが出来ないと赤線までの下落リスク増加とボラティリティ(出来高)の減少リスクが生じるので投資家にとってはどうしても突き抜けたい水準ではありますよね。これまでのような上昇を期待するならオレンジ・黄緑の2本のレジスタンスラインを超えなくてはならなく、リップルはビットコインに連動していると言いつつも、ビットコインよりもかなり状況は厳しいんじゃないかなと思っています。強めの好材料が出れば話は別ですが…。

おわりに

今回は仮想通貨の全体的な急落があったので分析をしましたが、正直3銘柄の分析をやっておいて良かったと思います。というのも同じ下げといっても、ビットコイン・イーサリアム・リップルにとって下げの意味合いが大きく異なることが分かったからです。今回のテクニカル分析では現状の水準感と今後の推移しうるパターンを把握することが出来たのではないでしょうか?特に短期投資を行うのであれば、この水準感というものを常に意識しながらトレードをしてみて下さい。以上!

コメント

タイトルとURLをコピーしました