ドル円テクニカル分析~NYダウ暴落でリスクオン再燃も~

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はじめに

2020年9月9日の米ドル円(USD/JPY)の相場動向について考えていきます。タイトルにも書きましたが「NYダウ暴落」によりリスクオンが再燃する可能性もあるのではないか?と考えています。

昨日のNYダウ終値は27500ドル(前日比:-632ドル)であり、さらにNYダウCFDはさらに100ドル安の約27400ドル付近での推移となっています。

CFD取引(差金決済取引)は、資産を所有することなく、資産の価格が上昇または下降するかを予測して取引することが可能です。

株価指数CFDでは、個別銘柄ではなく、日経平均やダウ平均をはじめ世界の主要な株価指数をほぼ24時間取引できます。

参照:OANDA JAPAN

個人的な体感ベースで話をすると、直近2か月ほどはクロス円通貨が非常に強くコロナショック後の回復は目覚ましいものでしたね。ただ、ここ数日に関しては一転して円高傾向にあり、特に英ポンド(GBP)系通貨は大きな下落をしてしまいました。

このように、今は短期トレンドがリスクオフへと移行するタイミングかもしれませんので、このことも頭の片隅に入れながら続きを読んでください。では、本題である本日の米ドル円の相場動向についてテクニカル分析の観点から考えていきたいと思います。

米ドル円の長期トレンド編~月足/週足/日足~

こちらはドル円の月足チャートになりますが、現在の長期トレンドは「三角保ち合い」の中を推移しているのが確認いただけると思います。参考までに、このレンジにおける安値水準は約104.6円となっているので、今後リスクオフで大きな下落が生じた際には1つの目安となるレートだと思われます。

株価は上昇と下降を繰り返しながら推移していきますが、上下幅が大きいときもあれば、小さいときもあります。株価の変動が一定の範囲で継続している状態を「保ち合い」といい、株価の上昇・下落の値幅が徐々に狭まっていき、チャートの形が三角形のようになる状態を「三角保ち合い」と呼んでいます。三角保ち合いが出来ると、その頂点で株価がどちらかに大きく動く習性があるとされています。

参照:SMBC日興証券HP

現在は週足・日足のいずれを見ても同じレンジで考えるのが妥当だと判断したため、それらについては省略させていただきます。ここ数年でドル円の値幅は縮小傾向にあり、長期トレンドでのレンジは104~109円と考えるのが良いのではないでしょうか。

コロナショックでは一時101円台にまで落ち込んでいますが、月足や週足を確認すると大きな下ヒゲとなっているのでやはり100円割れは非現実的であると考えることが出来ますよね。

長期トレンドの目線としては上に書いた範囲になりますが、いつかはこの三角保ち合いを突き抜ける時はくるので節目に到達したさいには反発の有無を確認する必要があります。

米ドル円の中期トレンド編~4時間足/1時間足/30分足~

続いて中期トレンドの確認をしていきますが、4時間足・1時間足を分析して流れや節目を確認していきたいと思います。基本的な戦略としては「長期トレンドに対しては順張り・中期トレンドに対しては逆張り・短期トレンドでタイミングを図る」ことを柱にしています。

まず1枚目は4時間足チャートになりますが、現在は上下ピンク色のラインに囲まれたレンジ相場であると考えられます。細かい動きを見るとトレンドは発生しているのですが、特に為替の場合はレンジ相場になりやすく今回も同様になります。

このレンジの高値水準は約107円・安値水準は105-105.2円となっています。本来であれば高値水準でのショートや安値水準でのロングを考えるべきなのですが、長期トレンドにおける水準感としては安値寄りとなっているので出来れば買い目線で考えたい局面にはなります。

参考までに、レンジの高値・安値の基準としては「しばらく更新していないレート」とやや抽象的なものにはなってしまいますが、実際問題として更新できていないレートは意識されている確率がかなり高いので目線としては間違っていないと思います。

 

続いて1時間足チャートですが、ここで見るのは4時間足で形成したレンジ内(ピンク色)の細かいトレンドになります。そこでチャート中央部の上昇相場に注目してください。これは先月末から今月初めにかけてのトレンドになりますが、このトレンドで付けた高値・安値をいずれも更新していないのが確認出来ますよね。

つまり、今の1時間足はこのトレンドの始値・終値水準に囲まれたレンジ相場であると判断することが出来るわけです。レンジ相場での取引戦略としては「底で買い天井で売る」というのが基本になるため、1時間足で言うと「105.2円付近で買い、106.6円付近で売る」というのがベースになります。

米ドル円の短期トレンド編~15分足/5分足~

続いて短期トレンドを見ていきますが、上のチャートは15分足のものになります。昨夜から大きな下落相場がありましたが、安値は105.9円付近がかなり意識されており短期的な底値水準の可能性もあります。

天井を付けた後に、そこまで意識されていたサポート水準(水色点線)を割り込んでいるため、このラインは現相場のレジスタンスラインに役割を切り替えていると判断することが出来ますよね。そのため、このレンジ相場の天井は106.2円付近であると考えることが出来ます。

懸念があるとすれば、一旦の安値更新は終えたものの高値を切り下げていることになります。今後はレジスタンスラインに向けての上昇、あるいは安値更新をして新たな下落相場に突入することが考えられます。

5分足ベースで高値を切り下げていることからも、三角保ち合い形成の可能性も十分考えられるのでレジスタンスライン・サポートラインを実際に引いた上で、どちらかに突き抜けるまでは様子見・突き抜けた方向に順張りという流れが良いのではないかと思います。

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