米ADP雇用統計の結果と相場への影響は?

日本時間の6月5日21時15分に米ADP雇用統計が発表されました。先月は18万人という予想に対して27.5万人という相場にとっては嬉しいサプライズがありましたが…。今回の懸念材料としては、米中による貿易問題の影響によりISM製造業景気指数が2年ぶりくらいの低水準まで落ち込んでしまったことです。

これに加えて最近では株式市場の方も大きく落ち込んでおり、日経平均株価・NYダウ指数ともにこの1ヶ月間で大きな下げ幅となってしまいましたね。

そこで今回のADP雇用統計に関してですが、発表前予想としては18万人ということで予想だけなら先月と同じ目線で考えられていました。先月はその市場予想に対して大幅な上振れをしていましたが今回は…

「2.7万人」

参考までに過去1年間の予想・結果の推移については下の画像をご参照ください。見てもらえば一発で分かると思いますが、1年間での最低水準を大幅に更新しています。

引用元:https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9121

という結果に。さすがに酷すぎる。この結果、為替市場がどのように動いたかについては大体の予想がつくかとは思いますがもちろんドルの大幅な下げが見られました。このような結果を受けると為替市場への大きな影響については予想がつきますが、今回はこれだけにとどまらずに株式市場に対しても大きな影響を及ぼしたのでそちらについても簡単に解説をしていきたいと思います。

引用元:https://nikkei225jp.com/nasdaq/

こちらの画像は上のものがNYダウ先物で、下のものが米ドル/円のチャートになります。注目すべき点はやはり指標発表があった21時15分直後の動きです。まず始めに米ドル/円チャートを見ていただくと、発表のあった直後から約10分間で0.5円(50pips)ほどの下落をしています。それまではほぼ横ばいもしくは若干上向きつつあったトレンドでしたが、一瞬の急落でトレンドも下向きに変化しています。

NYダウ先物に関しても米ドル/円に連動する形で80ドルほどの下落をしていますね。昨日のNYダウは久しぶりに大きな上昇があり500ドルを超える上げを見せていましたが、それも束の間で再び下落に転じる勢いで反応してしまいました。

米ADP雇用統計を受けたネガティブサプライズの動きが広がっている。ドル円は安値を107.82レベルまで広げた。ユーロドル1.1306レベル、ポンドドル1.2743レベルまで高値を更新。米10年債利回りは一時2.07%台まで低下。米株先物の下落とともに独DAX指数は一時マイナスに転じる場面も。

引用元:https://minkabu.jp/news/2408430

米ドル/円やNYダウ先物だけではなく、当然ですがドルに関する通貨ペアは基本的には大きく反応しており、さらには米国債券やドイツのDAX指数にまで大きな影響を及ぼしています。

NYダウに関しては市場が開いた時にはマイナスに転じているのかなとも思ったのですが、先物市場でのそれまでの上げ幅が比較的大きく、その後の急落を受けてもなおプラスを保てている状態でしたので首の皮一枚繋がった状態ですね。

翌日の日経平均株価の動きは?

日経平均週足チャート

こちらは日経平均株価の週足チャートになります。昨日は300円を超える大きな上げ相場になりましたが本日は数十円の上げとほとんど横ばいで推移している状態になります。なぜ上げているのかということについてですが、NYダウと同じ例で説明がつきますね。昨日のザラ場での勢いを受け継ぎ昨夜の日経平均先物は大きく上げておりましたが、ADP雇用統計の結果を受けてその分が相殺されてしまったということになります。

終わりに

今回は市場予想を大きく下回る結果になり、ドルも大きく売られる結果に終わりました。一瞬のうちに30pips以上が変動するという大きな相場になってしまいましたが、この波に上手く乗ることが出来ていれば大きな利益に繋がっていたというわけなんですね。重要指標の発表は月の中でほぼほぼ決められたタイミングで発表されています。月に数回ある大きな変動期を確実に捉えていくことでさらに資金効率を高めることが可能になりますので、ぜひ指標の考え方についてはマスターしていただきたく思います。ちなみに昨日書いた記事でもそこらへんについては簡単に触れているのでぜひ参考にして見てください。

2019年の相場の考え方