はじめに

2日、カナダ銀行(BoC)とシンガポール通貨金融庁(MAS)は、ブロックチェーン技術と中央銀行のデジタル通貨を使用した、国境を越えた支払いの試験的プロジェクトを完了させた。同日、2つの中央銀行の間では、世界で初めての成功であると両者は合同で発表した。今回の試みは、ブロックチェーンを利用した国際送金の効率性を向上、そして越境決済のリスク軽減への大きな可能性を示すものとなる。
両者は、越境決済のプロセスをより安く、より早く、より安全にするために、ブロックチェーンと中央銀行のデジタル通貨の使用に着目して、協力してきたと共同声明の中で述べた。

引用元:COINPOST

以上のようなニュースが発表されました。仮想通貨に対しては未だに不安感が残っているものの、以前よりブロックチェーンの有用性については高く評価されてきました。やはり、これまでの法定通貨を使用する国際決済よりもデジタル通貨を使った方が時間的効率・費用効率が断然良いということが分かっています。個別の仮想通貨が実際に広く普及するまでにはまだまだ時間がかかる可能性はありますが、このような動きから徐々に前進していることは確かなので今後に大きく期待できるのではないでしょうか?

国内市場においてもブロックチェーン関連株は多くありますので、今回はそれらの銘柄を複数テクニカル分析していきたいと思っています。これまでのブロックチェーンへの注目度の高さから、既に株価が反応している銘柄もあるかと思いますが、未だに株価に大きな変化がないものについては今後のテーマ株としての注目を浴びることになるポテンシャルはあります。ゲーム関連であったり季節が関係するようなテーマについては、その分旬な時期が過ぎるのが早いものもあります。しかし、ブロックチェーンについては国境を超えた経済活動を大きく動かす見込みがあり、テーマといっても長期的な成長を見込むことができるので今が仕込みのチャンスになり得ますね。

ブロックチェーン関連株のテクニカル分析

①カイカ/東証1部(https://www.caica.jp)

東証1部・カイカの週足チャート

1つ目は東証1部のカイカの週足チャートになります。こちらの企業はブロックチェーンなどといった金融業界インフラの大きな変化を、自社のソフトウェア開発と融合させることで革新的な技術を生み出すことを目指しています。チャートは3年間のものを表示していますが、この期間においては大きく下落しているのが分かりますね。ブロックチェーンは2019年以降に大注目を受ける分野であり、会社の目指すべき金融サービスの創造を実現することになると、これまでとは全く異なる株価変動を辿っていくことが容易に想像できますね。黒丸で囲んでいるように、仮想通貨も2019年に入りトレンド転換を迎えましたがこちらの銘柄に関しても一旦下げ止まっているように見えます。今後、さらにこの水準を割り込むことで下げ相場の継続リスクはありますが、ブロックチェーンへの注目度の高さを考えると中長期スパンで考えた場合の株価水準は悪くないのではないかと思います。

②アステリア/東証1部(https://www.asteria.com/jp/)

アステリアの週足チャート

こちらは東証1部・アステリアの週足チャートになります。2017年7月に天井を打った後から現在に至るまで下落トレンドが継続しています。チャート上には黒と灰色の2本のラインを追加してあります。黒線は中長期的な下落トレンドのレジスタンスラインであり、灰色は短期的な下落トレンドのレジスタンスラインになります。黒線が意識されていた時期と比較して今では若干下落速度が増していることを示していますね。では次に安値として意識するポイントですが、2016年7月と2017年5月ごろに付けた安値が同水準であるので、ここをレンジ相場の底として考えるのが自然かと思います。ここの底付近まで下げた際に、ここでの攻防には非常に注目してみてください。反発すればテクニカル分析の観点で言うとトレンド転換に1歩近づいた状態になり、割り込んでしまうとさらなる下落加速が待ち受けている可能性があります。今後、急速にブロックチェーンへの注目度が高まることになると関連銘柄として注目を浴びる可能性があり、トレンド転換の可能性はここでも大きく高まると考えてください。以上をまとめると、テクニカル面では今書いたポイントに注目し、ファンダメンタルズ面ではブロックチェーンの動向について注目してみてください。これに加えて関連銘柄の動きも見ていると、エントリーポイントなどについてもより明確になるかと思います。

終わりに

海外の中央銀行にて世界で初めてデジタル通貨を使用した国際決済に成功したとの報道がありました。ブロックチェーンのポテンシャルについてはこれまでにも高く評価されており、今後もこちらの市場規模はさらに拡大していくものと思われます。

今回はそれに付随して、国内銘柄のうち未だに株価への反応がない2銘柄についてのテクニカル分析を行いました。今後大きく上昇する可能性もあり、これらに投資をしないにしても勉強用として日頃から監視する価値は十分にあると思います。このほかにも多くの関連銘柄もありますのでぜひ並行して分析してみてください。以上。