はじめに

平成最後の国内市場が終わりこれからの時代は令和に移行していくので、今回は令和の相場がどのように推移していく(可能性があるのか)のかを分析していきたいと思います。テクニカル分析がメインになりますが、個別銘柄ではなく経済全体を見渡すという意味で日経平均株価の分析になります。ちなみに世間は10連休という大型連休に突入していますが、我々のブログに休みはありませんので引き続き毎日更新していきます。というのも、ゴールデンウィークといえど毎日何かしらの材料は出てくるだろうし、それらが今後の相場へ与える影響が大きいかもしれないからです。まず平成の終わりがどのような株価水準で引けているのかだけは把握しておきましょう。

平成時代の日経平均株価チャート(TradingViewより)

こちらは日経平均株価のチャート(1985-)になります。この期間では平成時代約30年分のチャートを一目で確認することが出来ます。平成がスタートしたのは1989年1月8日でしたが、その月は始値:30159円・高値:31743円・安値:30083円・終値:31581円となっております。平成最後の相場は22258.73円ですので、平成相場はトータルで約30%下落をしていることが分かりますね。2008年にリーマンショックが起こったことを抜きにしたとしてもそこまで良い相場だったと言うことは出来ないのではないかというのが私の考えです。リーマンショックが経済を悪化させたのはもちろん間違いないことではありますが、それ以前からの悪化しつつあった経済がリーマンショックのようなものを引き起こしたと考えることが出来、リーマンショックがあったから…というのは結果論に過ぎません。

この超長期チャートだけを見ると、リーマンショック後には株価は回復と同時にレジスタンスラインを突き抜けています。しかし、上昇トレンドといってもどこかの局面で調整が入り、前回突破したレジスタンスライン水準までの下落という可能性もありますね。それが今なのか5年後になるのか…。これまでにも日経平均株価やNYダウに関する記事は出しましたが、今はまさに大きな変化が起ころうというタイミングなので類似した内容になってしまいますが、令和相場で絶好のスタートが切れるようにこの場で再確認していただけるとありがたいです。

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感想(2件)

日経平均株価のテクニカル分析

日経平均株価の日足チャート(TradingViewより)

こちらは日経平均株価の日足チャートになります。2018年には2度ほど24000円付近の高値を付けており最後は22258円ほどで引けていますね。今後の短期的な動きとしてはチャート内に示したような2つのパターンが考えられると思います。まず①について。

現在は相場転換サインであるヘッド・アンド・ショルダー(三尊)の形成過程にありますが今はまだ完成していません。①は結局これを形成せずに新高値を更新して上昇が加速すると思われるものになります。24000円で2度の大きな反発がありましたが、市場はこれを今の天井として捉えています。ですので、①のような動きの後に高値を更新すると、これはブレイクアウトにあたり新たなレンジ相場へ突入し24000円が逆にサポート水準(押し目)として見られるようになるわけです。正直、株価変動は金利の動きによるところも大きいと判断し、アナリストの中には毎日のように株価変動要因をドル円の動きと結びつけている人も多いですが。しかし、金利の動きも株価変動も結局は需給関係にあり大きな材料が出ない限りは信憑性が大きく欠けている判断だと思っているのであまり短期取引でそのような情報を鵜呑みにするのは良くないかと思います。また、それらに関しては結果論であり今後の株価推移の予測をする上では何の役にも立ちません。ですので、今回の短期チャートの分析では金利変動はほとんど考慮していません。

続いて②について。こちらはヘッド・アンド・ショルダーの完成からのトレンド転換パターンになります。出来高の動きを見ると高値水準でのそれは減少傾向にあるため、こちらの方がやや可能性が高いのではないかと個人的には思っています。チャートを横切るように引かれているのはネックラインになります。②においてはチャートに示したような矢印で書いてありますがこれは完全に一致するものではありません。今は山を形成している過程ですが、どこで反転下落をするかは分からないのということです。ただ、条件としては反転の位置は前回高値水準(ヘッド部分)は超えないということです。ここを超えてしまうのが①になります。前回高値を超えずに反転下落、その後ネックラインを割り込み一定量下げたところで再び上昇に転じますが今後はネックラインを突き抜けずに反転下落することがヘッド・アンド・ショルダーを完成させる条件になります。ですので、まだ完成までは時間がかかりますが、完成までいかなくとも出来高推移やチャートの動きでおおよその見当をつけることは今後可能になります。

日経平均株価の週足チャート(TradingViewより)

続いて週足チャートになります。こちらに関しても先ほどの日足チャートと大差がないので引いたラインは1本のみ、ネックラインになります。この後短期的にはどこに注目して良いのか分からないという方は、とりあえず前回高値を突き抜ける、もしくはネックラインを割り込む、これらどちらかの動きがない限りは相場に大きな動きは発生しないと考えて見てはどうでしょうか。勝てない相場では休むというのも1つの選択肢であり無理に資金を動かす必要はありません。おそらくこのブログのメインターゲットである個人投資家の方では株式投資において空売りをしている方は少ないんじゃないかなと思っています。現物取引においては買いからしか入れませんので、そういう意味では日経平均が前回高値を超えることを祈るのみだと思います。

だからと言って全く取引をするなという訳ではなく、1つの選択肢としてFXトレードも並行してみてはいかがでしょうか?24時間取引が出来ることに加えて買い・売りのどちらからでも入ることが可能です。資金効率という面では株よりも良いので微妙な株ではなくFXもありだと思います。FXは割と単純で重要指標の発表などであれば決まった動きをすることが多いです。これまでの傾向と市場コンセンサスを把握することで得意な相場を持ちやすいかもしれないですね。余談になりましたが。

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日経平均株価の月足チャート(TradingView)より

最後は月足チャートの使います。分析に関しては日足・週足で十分だと独断で判断したので、この月足チャートではあることを解説したいと思います。もしかしたらこの記事で最も重要かもしれないので、もしこんなこと考えたこともなかったという方がいれば是非この場でマスターしてください。今から解説することはどの相場でももちろん応用出来ますし、逆に知らないと高値掴みや無意味な損切りをすることに繋がるリスクが高まります。

チャート上には①〜⑥までの番号があってそれらにはそれぞれ違う色がありますが、それぞれチャート上の同じ色の丸と対応しています。また、チャート上の黒い実践は下落トレンドのレジスタンスラインであり点線はそのトレンドライン上の攻防を示しています。

早速ですが本題に入ります。まず始めに、「トレンド」って何でしたっけ?それは「前回高値・安値を切り上げながら推移するのが上昇トレンドであり、その逆が下落トレンド」でしたね。では、①と②に注目してください。

この時は下落トレンドであるのにも関わらず②は①の高値を超えています。ではこの段階でトレンド転換が発生したのかと言うと、答えはNoです。トレンドラインを突き抜けるという明確なサインが出ていないのでこの段階でのエントリーは非常に危険であり高値掴みになるリスクがあります。では続いて③と④に注目してください。

③ではそのレジスタンスラインを突き抜けています。ではこの段階でようやくトレンド転換を確認出来たのかというと、答えはNoです。結果的にこの後トレンド転換をしていますが、あくまで結果論でありここでのエントリーも高値掴みのリスクが高まります。ではどの段階でトレンド転換を確信してエントリーすれば良いのかというと④になります。③の段階ではグランビルの法則で言うところの売りシグナルになりますし、トレンド転換の騙しの可能性があるということです。しかし、④ではレジスタンスラインを突き抜けた後での調整局面で、またラインで反発しているのが確認できるのでここで③は騙しではなかったんだと初めて判断出来ます。ここまでくれば⑤と⑥についても理解が早いと思いますので簡単に説明しますね。

⑤では日足・週足で三尊形成が完成しつつあるので、この後前回高値を超えなかったと仮定して話をします。その場合は調整局面になりライン付近までの下落が予想されます。では、前回高値を上回らなかったことでトレンドは転換したのかというと答えはNoです。ライン付近には矢印を2本加えましたが、上向きの矢印に従って反発をした場合は確かに買いは弱くなり大きな上げは期待できませんがトレンドは継続します。しかし、下向きの矢印に沿った動きをした場合ラインの割り込みで、ここでトレンド転換も近いかな?と疑問を持ち始めますね。先ほども申し上げたように騙しの可能性(押し目)があるので早まらないで下さい。割り込んだ後に再びレジスタンスラインを超えることなく反発したら下落トレンドへの転換と判断しエントリーをしましょう。これと違う動きをしたら焦らず損切りをすれば良いだけですので…。

このチャートの見方でトレンド転換への気づきが早まったり、リスク管理力も格段に高まるはずです。それだけでなくトレンドの強弱も捉えることが出来ます。また、あらゆる選択肢を用意できることで、どんな相場でも適切な対処が出来るようになるのではないでしょうか。非常に単純な仕組みではありますがここまで考えていない人が多すぎるので、ぜひぜひこの場でマスターして下さい。今後の記事でもこれは頻出する事項でもありますので把握の程よろしくお願いしますね。では今回は以上!