【投資初心者に警告】今後の株式市場のシナリオは?多くの個人投資家が絶望するまでのカウントダウンは始まっている

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【次のターゲットは?】ウォールストリートベッツが引き起こした株式市場のパニックが欧州へ波及する可能性

アングル:米掲示板発の熱狂、欧州に波及 個人株取引が急拡大
オンライン掲示板サービスのレディット内の株式取引フォーラム「ウォールストリートベッツ」を足場に広がった米個人投資家の熱狂が、欧州にも波及している。銀行や証券会社が明らかにした。

今回はこちらの記事「米掲示板発の熱狂、欧州に波及 個人株取引が急拡大(ロイター通信より)」というものを取り上げたいと思います。今年に入ってから米国のゲームストップやAMCエンターテインメントなどといった株式の高騰が話題になりましたが…

これら銘柄高騰の最も大きな要因は、こちらの記事でもメイントピックとして取り上げられている「ウォールストリートベッツ(レディットというオンライン掲示板サービス内の株式取引プラットフォーム)」にあると思われます。

ウォールストリートベッツは巣ごもり状態で退屈している人々の集いの場となっている。 権威に反旗を翻す個人投資家の集まりであり、こうした人々は自らをヘッジファンドや大手銀行をはじめとする米国エリート層の化身に対する「ダビデとゴリアテ」さながらの闘いのヒーローと考えている。

引用元:THE WALL STREET JOURNAL

「ウォールストリートベッツ」という言葉を聞いたことがなかったとしても「ゲームストップの株価が高騰していてヘッジファンド・機関投資家が物凄い損失を抱えている」といった話は耳に入ってきたのではないでしょうか?

ウォールストリートベッツに群がる投資家に狙われる企業の特徴としては「出来高量が少ないペニー株であること」「ヘッジファンドによる空売り比率が高いこと」が主なものであり、このような銘柄が掲示板内で謎の熱狂に包まれた挙句に大きく買われることになりました。

僕が株取引やFX(為替)トレードで最も気を付けているのは「機関投資家・投機筋の動きに逆らわない」ことであり…これに関しては僕に限らず多くのトレーダーが意識しなくてはならないポイントでした。そのため、これまでにも空売りチェックや投機筋のポジション推移は毎週チェックするよう記事にしたこともあります。

しかし、今回の一連の流れを見ると「ウォールストリートベッツが常識を覆した」と認めるしかなく、また同じような現象が仮想通貨市場でも起きています(ロビンフッドによる特定通貨への買い入れ)。コロナ禍で行先のない資金がこのような投機に使われることでまさにジャイアントキリング状態になっていますが、これについては所々で避難する声が上がっているのも事実ですよね。

SECが”カジノ化”している今の金融市場を批判

ゲームストップ株急騰、SECが「監視」-規制強化求める声も
米証券取引委員会(SEC)は27日、「オプションおよび株式市場で進行中の市場のボラティリティーを積極的に監視している」ことを明らかにした。最近のゲームストップ株などの急騰を受け、民主党のウォーレン上院議員は規制当局に行動を求めている。

こちらは「ゲームストップ株急騰、SECが「監視」-規制強化求める声も(Bloombergより)」という記事になりますが…こちらのポイントを簡単にまとめておきます。

  1. SEC「他の規制当局と協力して投資家保護と公正で秩序ある市場を保つ努力をする」
  2. ウォールストリートベッツへの批判:あまりにも熱狂的な活動になっている
  3. ヘッジファンドなど空売り筋への批判:これまでに自分たちがしたことへの代償である

といったものになります。このような状況を受けてヘッジファンドなどの大口に批判の矛先が向くことに対しては若干の違和感もありますが…確かに僕たち個人投資家は個別銘柄の本質よりも大口投資家の動向を気にしている側面が強いです。

“ヘッジファンド/投資会社/富裕層投資家は市場をカジノのように扱ってきた”という表現がありますが確かにその通り…今回は株価高騰を引き起こしたのが少額資金の個人投資家に変わっただけであり、株式市場の値動き特徴に大きな変化が見られたわけではないということですよね。

【歴史は繰り返す】株式市場の大暴落で少額個人投資家は絶望するまで

本題に戻りますが…改めて今回記事の冒頭部で紹介したタイトルに注目してください。“米掲示板での熱狂が欧州に波及”という表現がありますが…これを見て何を考えるでしょうか?おそらく多くの人は「欧州の株式市場で同じこと(個人投資家の群れが特定銘柄を高騰させて市場にパニックを起こす)」と考えるのではないでしょうか?

これまでにも幾度となく解説してきたように「情報戦で常に優位性を保つ」必要があります。この記事が出ている時点で…そこでの情報は「既に全ての投資家が知っている(市場が織り込んでいる)情報」であると考える必要があります。なので今回の場合、タイトルを鵜呑みにして「欧州で同じことが起こるのか、より株仕込もう」みたいな考えをしても無意味だということです。

僕はこのタイトルを見て「仮想通貨バブルの崩壊」を思い出しました。僕がビットコイン(BTC)に目をつけた2017年夏にはまだ20万円ほどでした。その後は数ヶ月間に渡って緩やかな価格推移をしていましたが…ある時を境にしてビットコインの急上昇が始まりニュース記事として取り上げられることに留まらずCMでも仮想通貨交換業者を目にするようになりましたよね。

今回の熱狂はあの時のそれに似ている気がしてなりません。あそこで得た経験は「無知な熱狂的信者が群がっている時が天井である(バブルは必ず崩壊すると再確認)」ということ。実際に…話題の中心にいたゲームストップ株は急上昇した後に既に大暴落しています。

2018年初めには「情報弱者が仮想通貨に飛びついた直後に市場全体の大暴落」、そして今回は「掲示板で熱狂的な盛り上がりを見せた個別銘柄は大暴落」といった歴史を繰り返す結果になりました。これに似たケースが今後2つあり得るので紹介します。

【相場に殺されないために】常に一歩先のシナリオを考えれば自ずとやるべきことは見えてくる

まず1つ目は今回の本題でもある「欧州株式市場」ですよね。このようなバブルで最終的に大きな利益を出すのはほんの一握りの人間です。つまり、今後始まるであろう高騰相場に備えるよりもその後の動きに狙いを定めた方が良さそうですよね。言わなくても分かると思いますが…熱狂的な市場動向が見られた先には大暴落が待っています。

もう1つは「今のリスクオン相場」になります。度重なる株価指数の高値更新や為替市場におけるクロス円通貨の上昇相場がこれに当たります。ゲームストップや欧州株式で起こるかもしれない熱狂に関しては“あくまで個別銘柄での出来事”ですよね。しかし、次は株式市場全体・為替市場全体が大きく関わる可能性があるということです。

実体経済に伴っていないという声も多く挙げられるようになった今、3年前のバブル崩壊の再現になるまでそこまで時間は必要ないと個人的には考えていますよ。最後に…バブルが崩壊するまでの個人的に考えているパターンを解説します。

登場人物は…「初期に仕込んでいた大口(A)」「中頃でエントリーした個人投資家(B)」「高値掴みをするアホ(C)」の3者です。Aが仕込み初めて相場は上向き始めて続いてBがトレンドに従いエントリーすることで相場は加速します。そして…Aが利益確定をする頃にCがエントリーするといった流れです。トレードは買い手・売り手の両者が存在して初めて成立するものなので…この場合ではAの確定売りとCの新規買いが交わることになります。

相場が上昇するということは「上昇した分だけ買いが売りを上回っている」ということになりますが…それでもどこかのタイミングで決済しなくては利益になりません。今回の例に落とし込むと…Aは余裕を持って利益を確保・Bが相場が落ちてきたことを確認して多少の利益を確保・Cは相場の急変に対応出来ずに放置/損切りのいずれかになります。

3年前の仮想通貨市場の動きを見ても今回の米株市場の動きを見てもこのシナリオは不変であり…これこそが金融商品の値動きそのものになっています。この仕組みを考えると…自分の仕込んだ場所がA・B・Cのどれに該当するかはなかなか考えるのが難しいですが、その後の暴落相場に向けて動けばほぼ確実に利益に繋がりますよね。

長くなってしまいましたが…今回の記事から僕が想定したシナリオは以上になります。この記事に関して質問などがある方はコメント欄よりお願い致します。

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