はじめに

本日はチャートを見る上で最も重要なことの1つを紹介していきたいと思います。結論から申し上げると「トレンド」についてです。投資初心者は基本的に順張りが推奨されるように、形成されているトレンドに沿って取引をするのが基本です。何も分からない状態だとして、下落トレンド中にテキトーにトレンドとは反対に買いでエントリーしますか、仮にエントリーしたとしても勝てますかという単純な話です。もちろんプロの投資家、あるいは投資経験がものすごく豊富であれば逆張りでの利益を取ることが出来ますがそのような人ばかりではないはずですよ。株式投資を少しでも経験していればグランビルの法則という言葉自体は聞いたことがあると思います、中身を理解しているかどうかは別として。グランビルの法則では4つの買いパターンと4つの売りパターンが紹介されています。

https://www.universalpage.org/granville
より

上の画像がグランビルの法則で定められている買い・売りのそれぞれ4パターンになります。せっかくですので1つずつ簡単に説明していきますね。

「買い」について。1つ目は、トレンドの変わり目になります。チャートが下から上へと移動平均線を突き抜けるパターンであり、両者ともに上向きであるという条件付きですがエントリーのポイントになります。2つ目は、押し目買いです。チャートが移動平均線を割り込んだとしても、移動平均線が上向いているとそれはトレンド転換ではなく一時的な押し目であるという考え方になります。注意としては、もちろん全てのチャートに適用できるわけではなく臨機応変に対応しなくてはなりません。3つ目は、上昇トレンド中のチャートの価格調整局面において、チャートが移動平均線にタッチするあたりが反発のサインとなりエントリーポイントになるという考えです。4つ目は、下落トレンド中にチャートが大きく移動平均線から下方乖離した場合、チャートは調整局面に入り反発上昇をすると考えエントリーする方法です。以上の4つがグランビルの法則で定められた買いパターンになりますが、4つ目は下落トレンド中でのエントリーになるので逆張りにあたります。下落トレンド中の価格調整…といってもどの水準での反発が起こるのかを投資初心者に判断するのは厳しいと思うので危険だということになります。「売り」の4パターンについては買いとは全く逆になりますので、この場での解説は省略させていただきます。

パラボリックSARを使ったトレンドの優位性検証

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では、ここからチャートを使って「トレンド」の重要性・有効性を検証していきたいと思います。株式投資だけでなく、FXや仮想通貨投資でのテクニカル分析にももちろん応用することは可能ですのでぜひ参考にしてください。見出しにも書いたように、今回のトレンド検証ではチャートにパラボリックSARという指標を表示して行いたいと思います。

「パラボリックSAR」という言葉はもしかしたら聞き慣れていない方も多いかもしれないですので、一応解説を付け加えておきますね。

パラボリック(Parabolic)は「放物線」という意味。そしてSARとは「Stop And Reverse」の略で、このグラフを描く点(ドット)のことを指しています。
独特のドット・ラインが特徴的ですが、放物線のラインが上から下降していき、ローソク足にぶつかったところが「買いシグナル」。逆に放物線のラインが下から上昇していき、ローソク足にぶつかったところが「売りシグナル」になります。

引用元:https://moneyzine.jp/article/detail/194993
https://moneyzine.jp/article/detail/194993
より

パラボリックSARの仕組みは非常に単純です。チャートの上か下に点が表示されており、その点がチャートの上にある時は「売り」で下にある時は「買い」のサインにそれぞれなります。もちろんこんな単純な仕組みだけで勝てるほど投資は甘くないのですが、トレンドを図る際の指標としては有効だと思っています。点がチャートの上から下、もしくは下から上に移動するタイミングについては上の引用部にも掲載されていますが…。チャートが下から上の点にぶつかると下に移動し、上から下にある点にぶつかると上に移動します。

ではなぜトレンドの有効性をパラボリックで検証するのかについて。チャートが見やすいからです。例えば、一目均衡表やボリンジャーバンド・出来高でもトレンドの検証自体は可能ですが、その有効性を説明するだけなら伝わりにくいというデメリットがあります。ちなみに勘違いして欲しくないので言っておきますが、今回はあくまでトレンドに沿うことの重要性を伝えるための記事になります。決してパラボリックを使って今後トレンドを見てくださいということではないので間違えないように。

ここまでのパラボリックの説明を読んでいただくと何となくでも理解してくれたかと思いますが、ドットがチャートの下にある時はチャートは上向き、ドットがチャートの上にある時には下向きになります。では、ここから実際のチャートを使って検証していきたいと思います。

AMZN

こちらはアマゾン(AMZN)の日足チャートになります。なぜアマゾンにしたのかと言うと、トレンドが発揮していて検証をするのに適しているから、そして本日アマゾンで買い物をしたのをふと思い出したからです。ちなみに昨日はアマゾンプライムで映画を見ているので、アマゾンには頭が上がりません。

アマゾンの株価はずっと右肩上がりで来ていましたが、昨年の10月に下落に転じており非常にトレンド転換がはっきりしています。今回の検証ではチャートを2つに分割して検証していきたいと思います。

こちらは先ほどの日足チャートでアマゾン株価が1直線に上がり続けた期間のものです。今回の検証ではトレンドに沿うことが目的ですので、エントリーは上昇トレンドかつチャートが上向き始めたタイミングになります。このチャートは上昇トレンドのものを使っているので期間的には全てを網羅しています。チャートが上向き始めたタイミングについてですが、ここがパラボリックの良いところでそれはドットがチャートの下にある期間は全て保有することにします。このチャートは非常に分かりやすく、トレンドに沿うことがどれだけ重要かが一目で分かると思います。続いて、日足チャートの右半分を見ていきましょう。

こちらは左半分が下落トレンド、右半分が上昇トレンドになっていますね。ということなのでトレンドに沿うと、左半分ではドットがチャートの上にある時にショートポジションを持ち、右半分ではドットがチャートの下にある時にロングポジションを保有します。これに関してはぜひ頭の中でイメージしていただきたいのですが、明らかにチャートはトレンドに沿った動きをする時間が長いことがお分かりいただけたのではないでしょうか?

おわりに

今回はトレンドの重要性について解説しました。もちろん自分自身の投資の腕が上がって来て逆張りでも利益を出せる自信がついた場合を除いて、基本は順張りであることを覚えておいて下さい。今後もトレンドに関する(トレンドラインの引き方・考え方など)ものを更新する機会は複数あると思いますので、ぜひ参考にしてください。