【レベル0】通貨強弱分析方法の超入門編を解説

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FX

【英ポンド】指標結果を受けて買い先行

日本時間2020年1月20日16時に発表された[英]消費者物価指数(CPI)は前月比・前年同月比ともに市場予想を上回りました。英中央銀行による追加緩和観測の後退もありポンドはそれ以降買い先行となっています。

本日のロンドンタイム以降の相場においては…以上の理由からもポンドが値動きの中心となっているので、今回の記事ではこれに従いポンドに関する内容にしていきたいと思います。そして、本日はボラの大きなポンド系通貨でのスキャルピング・デイトレードをした方も多いと思いますのでちょうど良いですね。

では最初にお聞きしますが…「本日はポンド系通貨の中でどの通貨ペアを選択してトレードしましたか?」という質問です。あくまで私見ではありますが…おそらく「ポンド円」や「ポンドドル」を選択している人が圧倒的に多いのではないかと思っています。

ではそれはなぜか?クロス円通貨やドルストレート通貨は比較的安定した値動きをする傾向にあるから取引しやすいんですよね。しかし、個人的には「そんなことは取引対象にする理由にはならない」と思っています。これには大きく分けて2つ理由があります。

この理由を話す前に、誤解がないように説明しておく必要がありますが…ポン円・ポンドルを取引することが間違っているという訳では決してないです。状況によってはこれらの通貨ペアが適している場面も当然ながら存在しますので。そうではなくて“ポンド系”と言ったら何となくポン円やポンドルを選択していませんか?という意味ですのでご理解ください。

【優位性が桁違い】通貨ペア選択こそが最も重要

では…普段から「ポンド系と言えば何となくポン円・ポンドルに手を出してしまう人」へ、それがなぜダメなのかという理由2つを説明していきたいと思います。先ほども書いたように、ポン円・ポンドルを選択する方は「取引量が多くて安定した値動きをするから」「そもそもポン円・ポンドルしか意識していない」のどちらかに該当するのではないでしょうか。

ダメな理由①:そもそもポンドに安定なんてない

「ポンド=殺人通貨」というのはFXトレードをしている人の中では共通認識だと思っています。比較的値動きが安定すると言われているポン円やポンドルですら、毎日上下100pips以上の値動きがあるので「何となく」に類似する理由でポンド系通貨を扱うのは控えた方が良いというのが1つ目の理由になります。

ダメな理由②:通貨選択の時点で優位性が失われている可能性が高い

FXで利益を出すための超基本原則は「“出来るだけ”強い通貨を買って弱い通貨を売る」というものです。ポンド系通貨の中にはポン円/ポンドル/ポンド豪ドル/ユーロポンド/ポンドスイスフランなど選択肢としては多くあります…そして取引通貨ペアを選択する際にはこの中から“より強弱関係が離れているもの”を選択しなければなりません。

例えば…今日のようにポンドが大きく買われているような相場であれば、これとは反対に大きく売られている(弱い)通貨を選択する必要があるということになります。仮にポン円やポンドルだけしか見ていないとすれば…そもそも選択肢が2つしかないということになるんです。なので、対にする通貨は一通り分析してみることをオススメします。

例えば「ポンド>豪ドル>日本円>ユーロ>米ドル>スイスフラン>」となっている場面を想定します。確かに…ポン円・ポンドルのいずれかロングで入っていれば利益を取ることが出来ますよね。しかし、この時に最も弱いのはスイスフランとなっています。つまり、ポン円よりもポンドスイスフランのロングを入れた方が同じ利益を取るまでの時間効率が良いんです。

このように、対になる通貨の選択肢は多い方が良いことになります。本日ポンドが大きく買われた局面でのチャートを見ていなかったので、どのポンド系通貨ペアにすれば良かったのかというお話は出来ませんが、このような観点から通貨ペア選択をすることで“より楽に”利益を出すことが出来るようになると思います。

長期トレンドに対しては順張りが王道

続いて「通貨ペアの強弱関係はどの時間軸で判断するのが良いか?」という疑問があると思いますが…結論から言うと“自分次第”になってくると思います。人それぞれトレンドの強さを測る観点は異なると思うので…「絶対に◯分足でなければならない」ということはありません。

ただ共通して言えるのは「長期トレンドの方向性は重要視」した方が良いということです。局面によっては長期トレンドに対して逆らうポジションを持つこともありますが…それでも「ここで踏まれたらやばい」という箇所でのエントリーだけは避けるようにしています。

参考までに…僕が通貨強弱を見る際には4時間足・日足を見ることがほとんどですので、良ければ参考にしてみてください。また、今では一目で通貨強弱を見ることのできる「通貨強弱チャート」と呼ばれるものがありますが…僕個人の考えとしては、あれは全く参考になりません。

理由としては「短時間での強弱関係である」ということと「短時間の強弱関係を示している割にはタイムラグが酷い」ということが挙げられます。なので、そのような楽な方法を取らずに1つずつチャートを分析して通貨強弱を見るようにはしています。

王道の考え方としては「長期トレンドに対しては順張り・短期トレンドに対しては逆張り」です。長期トレンドの中身(小さな値動き)を見ると当然ながら上下動を繰り返して変動が起きています。仮に長期トレンドが上昇傾向にある場合は…短期トレンドが下落から上昇に切り替わるタイミングでのロングエントリーが最も効率的に利益を出すことが出来ます。

通貨強弱は最低3通貨を比較してみることを推奨

最後に簡単な通貨強弱の見方について紹介していきたいと思います。今回は3通貨を使って説明していきますが…これを応用させることでより多くの通貨強弱分析をすることが出来るようになるのでぜひこの場でマスターして下さい。

今回比較する3通貨は「英ポンド・日本円・米ドル」にしておきます。まず初めに「なぜ3つ以上の通貨を比較する必要があるのか?」という部分についてですが…結論を言うと「より優位性のあるトレードをするため」です。仮に上の3通貨強弱が「ポンド>円>ドル」となっていた場合…一番強いポンドを買って、一番弱いドルを売る取引が最も効率的ですよね。

つまりこの場合で言うと…ポン円のロングは微妙でポンドルのロングが正解になります。このように複数の通貨強弱を分析出来るようになることで資金効率・時間効率ともに格段に上昇すると思います。そして、僕が通貨強弱分析をする際にはチャートを簡単に見る程度ですが…チャートから強弱分析することで「全ての時間軸で分析可能」「リアルタイムの強弱関係を一瞬で分析可能」というメリットが付いてきます。

では…ここからチャートを見て簡単に通貨強弱分析を説明しますが、今回は補足程度に解説するだけなので「長期トレンドを見た強弱関係」「一番簡単な強弱分析方法」という部分に絞って解説させていただきます。今後、また需要があれば詳細まで書こうと思います。

3つの通貨強弱を分析しようと思ったら必然的に3種類のチャートが必要になりますよね。今回比較するのはポンド・円・ドルなので…必要になるのはポン円・ポンドル・ドル円チャートになります。上に貼り付けたチャートをざっと眺めて下さい。

今回は長めのトレンドをざっくりと把握するだけなので「4時間足チャート」に「平行チャネル」を追加しただけの非常にシンプルなものになっています。が、最も簡単な通貨強弱分析をするならこれだけあれば十分です。

1つずつトレンドを確認していくと…「ポン円:上昇トレンド(ポンド>円)」「ポンドル:上昇トレンド(ポンド>ドル)」「ドル円:下落トレンド(円>ドル)」であることが分かり、このことから3通貨強弱関係は「ポンド>円>ドル」であることが判明します。つまり…この3種類の中では現段階において「ポンドルのロング」を入れるのが最も良いと考えることが出来ます。

しかし…ただ単にポンドルのロングを入れるのではなく、エントリータイミングはしっかりと見極めなくてはなりません。先ほども書いたように“短期トレンド転換のタイミング”で入るようにするということが非常に重要です。この場合であれば…長期トレンドが上昇トレンドになっているので、ポンドルの短期トレンドが「下落トレンド→上昇トレンド」に切り替わるタイミングが最も効果的であることになります。

終わりに

今回は…昨日の指標発表を受けて大きく上昇したポンドに焦点を当てて記事を書きました。そして、最後には簡単な通貨強弱分析方法のうち最も簡単に出来るものを紹介しています。今日解説した分析方法が最も基本的なものになりますので、これを応用すればより多くの通貨強弱を分析出来ますしマルチタイムでの分析も可能になります。

ここまでで少し記事が長くなってしまったので…今回はこの辺までしか解説しませんでしたが、今後必要があれば「通貨強弱分析方法の応用編」や「トレンド転換を見極める際の着眼点」などに関しても記事にしていければと思います。

ただ、こちらのブログは基本的にニュース解説をメインに作り上げていく予定なので上記の内容に関しては突然Instagramで告知するかもしれません。Instagramは“@fundpressss”ですのでぜひフォローしてお待ちください。

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