【金融市場崩壊第2弾】コロナウイルスの突然変異でどうなる世界

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経済

コロナウイルスの変異種出現で世界は再びロックダウンへ?

今回取り上げる記事は「【新型コロナ】世界で200万人超死亡、変異種が米国で主流になる恐れ」という記事になります。こちらの記事はBloomberg(ブルームバーグ)にて昨日取り上げた記事(バイデン氏による大規模な経済政策)とともに大きく取り上げられています。

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めてから早くも1年が経過しようとしています…現在に至るまでに世界各地でのロックダウン・企業倒産・金融市場の混乱など状況は非常に深刻なものになっていましたね。

約1年が経過してようやくワクチン開発に関するニュースも飛び込んでくるようになりましたが…先日より新型コロナの“変異種”が欧州を中心に広がり始め…僕らの生活圏である日本でも若干名の感染者が確認されています。

従来の新型コロナウイルスの知識でさえ追いついていない部分もありますが…今回はこのような記事を取り上げて「事実確認」や「コロナウイルスと変異種の違い」などについて解説してきたいと思います。

数ヶ月以内にコロナ変異種が米国が感染爆発を引き起こす可能性

最初に英国で確認された新型コロナウイルスの変異種は、3月にも米国で感染の主流になる可能性があると、米疾病対策センター(CDC)が警告した。

引用元:Bloomberg

こちらは記事本文の1段落目になりますが…まず複数の事実を確認することが出来ますよね。この文章からは「新型コロナウイルスの変異種はイギリス(英)で最初に確認されたということ」「3月になると米国で感染が広がり始める可能性があるということ」の2つです。

また…この部分では触れられていませんが日本でもわずかながらに感染者が確認されているので、つまり新型コロナウイルスの変異種についてもこれから世界中で感染拡大を引き起こす可能性があることが分かります。

もちろん、これだけでは情報は不十分ですよね。この段階で気になるのは「そもそもなぜ変異種が生まれたのか(その過程)」「従来のコロナウイルスとの違い」「現在の感染状況」などなど…これだけではありませんが、ここから記事を読み進めてみて分かる部分は抑えて、書いていない部分はこの場で解消しようと思います。

先に申し上げておくと…この記事だけで全ての疑問が解消することはほとんどありません。ほぼ全ての記事は不完全であり、この情報だけで全てを把握したような気になっていると他の投資家との差別化にもなりませんので、普段ニュースを見る時からこのような意識を持つようにしてください。

コロナウイルス感染者の25%が米国に集中している

新型コロナウイルス感染症(COVID19)による死者は世界で200万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンズ大学のデータで明らかになった。死者は米国で最も多く、ブラジル、インド、メキシコ、英国と続く。ピークの2005年に230万人が死亡したエイズ(後天性免疫不全症候群)に迫る人数となっている。世界の感染者数は9370万人を上回っている。

ニューヨーク市はワクチン供給不足で在庫が来週までに尽きるとの見通しをデブラシオ市長が示した。ニューヨーク州が連邦政府当局から来週受けるワクチン供給は前週に比べ5万回分少ないと、クオモ州知事は明らかにした。

引用元:Bloomberg

続いて本文2段落・3段落目になりますが…こちらはざっと読むとタイトルに書かれていた内容であることが分かります。まず事実として、新型コロナウイルスによる死者が世界で200万人を超えました。死者に関しては多い順に米国・ブラジル・インド…なっていますが、ここで各国の感染者・死亡者数をもう少し確認しておきましょう。

こちらが世界の感染者数ランキング上位10カ国になりますが…申し訳ありませんが画質が少し悪いです。参照元はこちらになるので…詳しくみたい方は参考にしてみてください。感染者数と死亡者数で若干ランキングは変わりますが基本的には同じですね。

こちらには書いていませんが…世界の感染者数の約25%が米国に集中しており、今回取り上げた記事の通りにこれから変異種感染がアメリカ全土で本格化したら…と考えるとなんだか雲行きが怪しすぎますよね。そもそも…「従来のワクチンの効果は全くないのか」「従来のものと比較して感染力の強さはどの程度差があるのか」「感染経路や現在の拡大状況」などまだまだ不明点が多いですね。

この記事は残りわずかになっているので、これらの疑問を全て解消するのは難しいと思いますし、何しろまだ世界中を見ても感染爆発に至っているわけではないので事実確認は難しいと思われます。しかし、材料がない中でも何かしら考えられるシナリオはあるのでこの場で出来るだけ解決していきたいと思います。

欧米諸国では続々と店舗が閉鎖しているという事実

新型コロナ感染拡大を受け、アップルはテキサス、ジョージア、ノースカロライナ各州で計20数店舗を閉鎖する。また、来週の大統領就任式を前に首都ワシントンにある複数の店舗も一時的に閉める。先月にはカリフォルニア州で50店舗以上を閉鎖した。

英国は国外からの渡航者全員に対し、入国に先立つ72時間以内に受けたコロナ陰性証明の提出を義務付ける。規定に従わない人には相当な額の罰金が科される可能性があると、ジョンソン首相は記者会見で話した。ドイツとイタリアは制限措置の強化を検討している。コロナワクチンの接種は高齢の末期患者には危険過ぎる可能性があるとの見解をノルウェー当局が示した。

引用元:Bloomberg

これが今回の記事の最終部分になりますが…ここでは「米国で閉鎖される店舗が増えてきていること」や「変異種が最初に確認されたイギリスで現在採られている措置」について触れられているだけです。知識として覚えておく必要はありますが…今回欲しい情報では全くないのでこのような部分は読み飛ばしてもらって構いません。

ということで…今回のニュースは以上になりますが、ある程度の事実が述べられているだけでありシナリオを立てていく上での必要な情報はほとんど得ることが出来ませんでした。ただ何回も言うようにこれが普通なんです。

このことからもニュースをただ流し読みすることにそこまでの価値はないこと、今後のシナリオを立てる上でここからどのような情報を得なければいけないか・考えなくてはいけないかということをご理解いただけると思います。では、ここから今回の目的である「従来の新型コロナウイルスと変異種の比較」をするための材料を仕入れて今後のシナリオを考えていきたいと思います。

なぜウイルスの突然変異が起こるのか?

ここからは大きく分けて2つ「なぜ変異種は生まれるのか?」ということと「従来のコロナウイルスと変異種の違い」について触れていきたいと思います。これに関してはまだ感染拡大がそこまで悪化していない関係で推測による部分が多いようですがこちらをご確認ください。

まず始めに「なぜ変異種は生まれるのか?」ということについて。これは「ウイルスの侵入→ウイルス増殖のために遺伝情報をコピー」という一連の流れの中で、遺伝情報のコピーにミスが生じる:偶然の産物であるようです。今回“コロナウイルスの突然変異”が問題として大きく取り上げられていますが…ウイルスの変異は数週間に一度程度発生しており…そのほとんどに性質が変化していないため消えていくとのこと。

私たちが最初に直面した新型コロナウイルスはまず最初に中国で発見されたと言われています。そこから世界に拡大しきましたが…この従来のコロナウイルスについても初期型からの変異種だったということです。つまり…今回の話に戻ると「変異種の出現」に問題があるのではなく「性質が異なる変異種の出現」に問題があるということになります。

以上をまとめると…「コロナウイルスはこの1年で多くの変異種を生み出した」「ほとんどの変異種は性質に変化がほとんどないため問題視されなかった」「ついに性質の異なる変異種が生まれた」「感染力は推定1.7倍」ということが分かります。ここから今後のシナリオについて考えていきたいと思います。

1年前のコロナウイルス出現時に世の中はどのように反応したのか

シナリオ…僕は投資家なので株式市場・為替市場の今後の動きのことを指します。「歴史は繰り返す」と言われるように…金融市場に関しても過去の類似した事例を把握しておく必要があります。この場合の“類似した事例”は当然“従来の新型コロナウイルスの発生”が該当します。

つまり…ちょうど一年前のコロナウイルス拡大前後で相場がどのような動きをしたのかを最低限抑えなくてはならないということです。これに関してはチャートを振り返るまでもなく皆さんが鮮明に覚えているのではないでしょうか?

2020年は年明けから株・為替ともにリスクオンで明らかな上昇相場でした。株価指数も高値更新をしていましたし、参考までにドル円レートは高値112円程度を付けていました。“コロナウイルス”という単語を耳にするようになったのは2月〜3月にかけてでしたが…この頃には世界保健機関もコロナウイルスの深刻さはないと見ていたのを覚えています。僕はその時、リアルタイムでテドロス事務局長の会見を聞いていましたから間違いありません。

しかし…そこから間もなく状況は悪化し「コロナショック」と呼ばれる株・為替の大暴落が始まったんです。ここまでがコロナウイルス拡大前後の歴史部分になります。では…ここから何を考えるべきか(何が重要か)という部分に移ります。

コロナウイルス変異種の出現で金融市場はどう動く?

そのためには「相場がどのような理由で動くか」という基本に立ち返る必要があります。コロナウイルスの変異種がどれほど脅威となるのか、そしてどの程度の感染力があるのかについては正直分かりません。しかし…「1年前に出現したコロナウイルスは金融市場を大混乱に陥れた」という事実があります。

つまり…今回の変異種が最も感染者数の多いアメリカで感染爆発を起こしたら…当然「当然投資家は市場の大暴落に備えて利確(株)・ロングポジションの解消(為替)」という動きに走るはずなんですよ。相場は直面した事実の深刻さによって上下動するのではなく“投資家心理を反映したもの”ですよね。つまり、買いたい人が増えれば価格は上昇するし、売りたい人が増えれば価格は下落するという単純な仕組みなんです。

「これから変異種が暴走を始めるぞ」という状況でガンガンにリスクを取る人がどれだけいるのか?という話になるわけですよね。特に、今は株・為替ともに実体経済とはかけ離れた動きを見せているので…この後のシナリオはぶっちゃけ言うと1つしか考えられません(あくまで個人的に)。

ということでいかがでしたか?今回は「コロナウイルスの変異種」に関するニュース記事を取り上げて…ここから金融市場の今後のシナリオまで繋げてみました。今回のような情報の少ない記事からでさえ、ここまでのシナリオを考えることは誰にでも可能です。本日のニュース解説は以上になりますが…質問等があればコメント欄よりお願いいたします。

コメント

  1. […] 【金融市場崩壊第2弾】コロナウイルスの突然変異でどうなる世界ヨーロッ… コロナショック相場でも“誰でも絶対に勝てた”と言い切れる訳とはコロナウイルス変異種が感染爆発を新たに起こす可能性があります。そうなれば金融市場は再び混乱…でも1年目のコロナショックから学べること・活かせることが多いので解説してみました。fundpressss.com2021.01.20 […]

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