はじめに

本日はタイトルにもあるように国内の仮想通貨関連株の比較を行っていきたいと思います。仮想通貨関連銘柄と言ってもそれぞれのビジネスモデルがフォーカスしている分野は異なります。例を挙げると「ブロックチェーン」「仮想通貨取引所運営」「従来のビジネスモデルへの仮想通貨の導入」などになります。既に、上場企業の中だけでも仮想通貨へ何らかの関わりを持つ企業は相当あります。今回はその中でも私が個人的に絞った3銘柄ほどの紹介・分析をしていきたいと思います。まず初めに各企業のビジネスモデルの紹介を行い、その後それぞれのテクニカル分析に移っていこうと思います。

仮想通貨関連株の紹介とビジネスモデルの解説

本日紹介するのはリミックスポイント(3825)・フィスコ(3807)・SBIホールディングス(8473)の3銘柄になります。

①リミックスポイント。こちらの銘柄については以前も1度記事にしているのでご覧ください(https://fundpressss.com/archives/93)。今回、リミックスポイントについては補足程度に付け加える程度にしておきます。リミックスポイントの事業内容は「小売電気・省エネ補助金コンサルティング事業」「中古車販売・中古車査定システムの開発及び運営事業」「仮想通貨交換所の運営・仮想通貨送受金サービス事業」「宿泊施設の企画・開発・設計・運営・支援」と大きく4つに分類することが出来ますが、リミックスポイントの株主の大半が期待しているのは3つ目に記載した「仮想通貨交換所の運営・仮想通貨送受金サービス事業」のはずですね。仮想通貨取引をしている人なら聞いたことがあるかと思いますが、ビットポイントジャパンがリミックスポイントの子会社にあたります。

リミックスポイントについては、2019年に入ってからも大きなニュースが複数登場しているので紹介したいと思います。まず1つ目は、ビットポイントジャパンの完全子会社化(https://www.remixpoint.co.jp/corporate/press/2019/5118)です。2019年3月8日付でリミックスポイントはビットポイントジャパンを完全子会社化することを公式に発表しています。この完全子会社化により金融・フィンテック事業分野の拡大とグループの成長を図ることを明言しました。また、リミックスポイントはこれだけにとどまらずブロックチェーンの活用や証券事業への参入を目的としてスマートフィナンシャル株式会社(https://www.smartfinancial.co.jp)を設立しています。仮想通貨取引所を運営している企業も増えてきていますが、その中には仮想通貨事業に特化したものが多く、まだ従来のビジネスモデルへの応用を試みている企業は少なように思えます。そういった意味ではリミックスポイントは本来のビジネスモデルへの応用や、証券業界への参入など業界をリードする立場であることが分かります。後ほどテクニカル分析をすればさらに明らかになりますが、株価は未だ仮想通貨の動きに連動している部分が大きく今後の成長性を織り込んでいるとは考えにくく、また今はその仮想通貨市場が落ち込んでいるタイミングであり同時にリミックスポイントの株価も300円台の推移に留まるなど割安だと感じるポイントは非常に多いのではないでしょうか。

②フィスコ。フィスコグループは1言でいうと「金融のプロフェッショナル」です。主な事業内容としてはマーケットリサーチ・個人投資家に向けた情報提供など、分類としては投資助言にあたりますね。このグループの中にフィスコ仮想通貨取引所が存在します。投資助言についてですが、正直今の時代では個人が得ることの出来る情報は溢れるほどあります。その中で、仮想通貨取引所の運営を行い今後の成長性に期待できる部分はありますが、他者との差別化という点において若干の物足りなさを感じるというのが個人的な意見です。ちなみに、フィスコ仮想通貨取引所で扱われている通貨はビットコイン(BTC)・ビットコインキャッシュ(BCH, BCC)・モナコイン(MONA)・フィスココイン(FSCC)・カイカコイン(CICC)・ネクスコイン(NCXC)の6種類になります。ぶっちゃけこの中では前3つしか知りませんでした。ちょっと調べてみて分かったのですが、どうやらこのような通貨はフィスコの提供するサービスや商品の購入に使用することが出来るようです。

③SBIホールディングス。事業内容は金融サービス事業・アセットマネジメント事業・バイオ関連事業など。今後大きく飛躍すると期待されるのが金融サービス事業・アセットマネジメント事業で、今SBIの成長を支えているのは特にアセットマネジメント事業であると考えています。SBIホールディングスは株主への還元を重要視しており、それが1株あたりの配当金100円を目指す姿やベンチャーキャピタルファンド構築に繋がっていると考えています。SBIホールディングスのベンチャーキャピタルファンドの仕組み(出資から株主還元までの流れ)は以下の通りです。

出典:SBIホールディングスHP
  1. 投資家からの資金調達
  2. 調達した資金を成長分野(バイオ・AI・Iot・ビッグデータ)へ投資
  3. インべキューション(投資先の企業の支援)
  4. IPO・M&Aからの流れで株式の売却による資金回収
  5. 投資家へ還元

SBIホールディングスと言えば、特に仮想通貨に対して熱心に取り組んでいる印象がありますが、実際は仮想通貨分野にとどまらず今後成長が見込める先へ幅広く投資を行っています。これまでは単なるネット証券の1つとして見られることが多かったと思いますし、今でもこちらのビジネスモデルについて理解していない人も多いかと思います。まだ、表立った好材料が乏しいせいかもしれないですが他のネット証券とは明らかな差別化が図れます。

テクニカル分析〜株価水準の把握〜

では、これまで簡潔ではありましたが3社のビジネスモデル及び今後の展望について書いてきましたが、ここからは実際にチャートを分析して現在の株価水準は投資に値するのかを見ていきましょう。

まず初めにリミックスポイントのテクニカル分析をしていきますが、こちらに関しては一応同業との比較も兼ねてマネックスグループのチャートについても分析対象としていきます。

リミクッスポイント

まずリミックスポイントの5年チャート(週足)から見ていきます。以前の記事でもテクニカル分析をしているので詳細についてはそちらをご参照ください。長いスパンで見ると2015年7月を起点に約2年の下落トレンドがありました。2017年1月には第1レジスタンスラインを突き抜け、6月には第2レジスタンスラインを突き抜け高騰しています。現在の株価水準は第2レジスタンスライン付近で落ち着いており、むしろ既に底をついて反発しているようにも見えます。仮想通貨市場と連動している部分が非常に大きいですが、今後リミックスポイントはブロックチェーンの応用など、仮想通貨以外の金融分野での成長も見込むことができ、仮想通貨市場との連動に陰りが見えた時こそが仕込みの最終段階になるのではないかと思っています。

マネックスグループ

続いて、こちらはマネックスグループの5年チャート(週足)になります。何やら色んなラインが引かれていて少し見にくいかもしれないですが、1つずつ解説していくので心配いりません。

まず、トレンドが途中で変化していることに気がつくでしょうか。2018年1月より前が下落トレンド(2本の赤線がトレンドライン)で、それ以降が上昇トレンド(2本のオレンジ色の線がトレンドライン)担っています。2018年1月以前のトレンドラインを現在まで、2018年1月以降のトレンドラインを2014年までそれぞれ延長しているのは、トレンドが変化してもそれまでの高値・安値が意識されていることが多いからです。オレンジ色の点線に注目してください。こちらのラインは上昇トレンドのレジスタンスラインとして意識されていますが、2018年1月以前の反転ポイントにも見事にマッチしているのが分かります。

長い目で見ると2018年1月以降は上昇傾向にありますが、それでも2018年の後半にかけて大きく下落している局面があります。その時期にレジスタンスラインとして機能していたのが青線部分になります。青線のトレンドラインを突き抜けることが出来れば下落が止まり、オレンジ色のサポートラインを割り込むとさらなる下落が予想される場面ではありましたが、結果的には青線を先に突き抜けています。なので今後はオレンジの実践をサポートラインに、そして点線をレジスタンスラインにしたトレンドに沿った推移が予想されます。

フィスコ

続いてフィスコのテクニカル分析に移ります。こちらは3年チャート(週足)になります。全体をぼんやり見て緩やかな下落トレンドであることは理解いただけると思います。約2年半に渡ってオレンジの実践・点線に囲まれる間を推移していましたが、2018年末にそのサポートライン部分を割り込んでいるのが分かります。先ほどもビジネスモデルを紹介しましたが、いまいち他者との差別化を測れるポイントがありませんでした。違いといえばフィスココインなどといった独自の通貨を発行していましたが、これについても用途を確認する限りでは強みとして語れるほどではないように思います。ファンダメンタルズ・テクニカル共に割安水準ということは難しいかもしれないですね。

SBIホールディングス

こちらはSBIホールディングスの5年チャートになります。中期的には上昇トレンドになります。サポートラインはオレンジ色、レジスタンスラインは赤色のラインになります。2018年の前半に比べると上昇の勢いは落ちていますが、それでも数年間に渡ってサポートライン水準は未だに保たれているため底堅さを感じますね。サポートラインを割り込んだら損切りするということを前提に、今は3000円を超えるポテンシャルは十分にあるので比較的割安の部類に入るのではないかと思います。

おわりに

以上が仮想通貨関連株式の紹介・分析になりましたが、リミックスポイントが成長性・割安感を考えると頭1つ抜けている結果になったかと思います。リミックスポイントの比較として分析したマネックスグループについてもトレンドが良い方へと向かい始めた段階でかなりの割安感は感じますね。比較をすると割安・割高を感じ取りやすくなるので、今後もこのような形で関連銘柄の比較もしていけたらと思います。

以上。