日経平均株価の上昇トレンドは天井を迎えている?30年間の株価推移を分析した結果とは

スポンサーリンク
全て

日経平均株価は好調を維持。今後もこの流れを継続する?

日経平均は上げ幅拡大、2万3300円台前半で推移している。前日の米国株の上昇 や外為市場での円安進行などが支援材料となっている。市場からは「ここ最近の香港情勢 悪化に伴い、香港ハンセン指数の下落が嫌気されている。週末を控えていることから、ア ジア株の動きによっては様子見ムードが強まる可能性もある」(国内証券)との指摘もあ った。寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比18円93銭高の2万3160円 53銭となり、小反発してスタート。決め手となる材料はないものの、前日までの下げで 高値警戒感が和らぎ、押し目買いを誘った。日経平均はその後は一進一退の展開となって いる。

引用元:https://jp.reuters.com/article/tokyo-stx-idJPL4N27V0H5

こちらの記事を書き始めたのは2019年11月15日(金)の12時ちょうどになります。現時点での日経平均株価は23305円(前日比:+164.16円)となっています。そんな中で見つけた記事は上に引用してあるもので、こちらはロイター通信より「日経平均は上げ幅拡大、為替と米国株高が支援材料」というものになります。本日はもう1度日経平均株価をテクニカル分析の観点から見直す機会にして、今後の株価推移についてあらゆる可能性を考えていきたいと思います

【テクニカル分析】日経平均株価の長期トレンドは上昇相場の終わりを示唆

まず超長期チャートである月足チャートを使って考えていきたいと思います。こちらは1985年から現在に至るまでの30年を超える期間の株価推移を示しています。チャート上に表示しているインジケーターは25日移動平均線・RSIのみになります。その他には複数の色のラインが引かれていますが、これは順次説明していくことにします

いつもと同様に、チャートに沿うような形で引かれているジグザグラインはトレンドを把握するものであり、それぞれの高値・安値を結んだものになります。ジグザグラインは黄色・ピンク色の2色に分かれていますが、前者は下落トレンド・後者は上昇トレンドを示しており、その色の分かれ目がトレンドの分かれ目(下落トレンド→上昇トレンド)になります。つまり、現時点ではピンク色のジグザグラインが継続されているので超長期目線では上昇トレンドということになりますね

そして、ここからトレンドの分岐点について解説していきます。1990年ごろに天井を打ち大きな下落相場の始点となっていますが、その後は黄色のラインが示しているように高値・安値を切り下げて推移していますね。そして最後に切り下げた安値の“起点となった高値”が戻り高値になるわけですが、このチャートの中ではその高値を付けた水準がオレンジ色のラインで示している水準になります

しばらく下落トレンドにあったチャートですが、2012年ごろに戻り高値水準を突き抜けることで風向きが変化していることになります。実際にその後の株価推移を見てみると、一度調整局面を迎えていますが、しっかりとトレンド転換しているのが確認していただけるかと思います

そのような流れで今は超長期目線では上昇トレンドにあるわけです。そして次に、どの水準を突き抜けると上昇トレンドの継続を確認することが出来るのかについて考えていきたいと思います。結論から申し上げると前回高値を付けた黄緑色のライン水準になるというわけですが、価格で言うと「約24700円」ということになります。今後は、長期スパンでこの水準を突き抜けることが出来るとさらなる上昇の可能性もあるのですが…「米中貿易摩擦」「景気後退懸念」など乗り越えなくてはならない問題が多数あるため、トレンド転換の可能性についても考えなくてはなりません

先ほどのチャートと全く同じものに白いラインを追加したものになります。こちらは前回高値の起点となった水準:押し安値水準ということになります。ここを割り込むことで超長期トレンドは下落トレンドに移行することになるのですが、その水準は「約14000円」でありまだまだ先の話になりそうですね。上昇トレンドを継続する確率と下落トレンドへ転換する確率はどちらの方が高いのか?言い換えると「24700円を突き抜ける確率と14000円を割り込む確率はどちらの方が高いのか?」ということになります。現時点での株価は23300円ということで、圧倒的に上に突き抜ける方が簡単だと思われるかもしれません。しかし、意外とそうでもない理由について書いていきたいと思います

先ほどのチャートに黄色とピンク色の矢印を複数追加したものになります。ピンク色の矢印は「下落トレンドから上昇トレンドに切り替わる直前の動き」であり、黄色の矢印は「トレンド転換後から現在に至るまでの動き」を示したものになります

まず初めにピンク色の矢印に注目していただくと、チャート上の矢印は横ばいであるのにも関わらず、RSI上に引いてある矢印は上向いていることが確認できます。これはトレンド転換のサインとして注目されているダイバージェンスの発生であり、その後はそのサイン通りにトレンド転換を果たしています。では、トレンド転換後はどうなっているか確認して見ましょう

RSI上には黄色の矢印を2つに分けて引いています。トレンド転換後からしばらくはチャートとRSIが連動して動いている、つまり株価が高値を更新すればRSIの高値も更新している状態が続いていました。これは綺麗な上昇トレンドであったことを示しており、この段階でトレンド転換の予兆すら出ていませんでした。しかし、ある時を境にしてチャートは高値を更新しているけれども、RSIは高値を切り下げ続ける状態に陥っています。今はまだ高値が確定していないので何も分からないですが、前回・前々回のチャートとRSIの高値に注目して見てください。株価は上回っているけれどもRSIは下げているのが確認いただけると思います。このことから、超長期トレンドでは数年間続いてきた上昇トレンドに陰りが見えてきたと判断することが出来るわけです

以上が超長期トレンド・月足チャートを使ってのテクニカル分析になりました。長い目で見るとざっくりとした形で株価変動を分析することが可能ですが、次の記事ではさらに週足チャート・日足チャートでの分析に移っていきたいと思います。この記事は長くなってしまったので、一旦ここで終えたいと思います

   

ブログ購読登録はこちらから

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました