ラグビーW杯が株式市場にもたらす大きな影響について

「絶好の機会だ」。20日に日本で開幕するラグビーワールドカップ(W杯)を前に、ビール消費への期待を寄せるのは、英国風パブ「HUB(ハブ)」を運営するハブの太田剛社長。観戦に訪れる外国人ファンはオーストラリアやアイルランドなどビール消費が多いことで知られる国ばかりだ。桁違いの消費が見込まれるため、関係者らはビール不足を招かないよう臨戦態勢で臨む。

ハブは約110の店舗を直営し、2002年に開催されたサッカーW杯日韓大会の際、一部の店舗では立ち飲みでも客が入りきらず、閉店前にビールが売り切れてしまうという事態を経験した。太田社長は今大会は当時のにぎわいを凌駕(りょうが)し、単月の売り上げが通常と比べて少なくとも5割増加すると予想する。

大会の組織委員会によると、15年にイングランドで開催された前大会ではスタジアムと近隣の野外ファンゾーンで190万リットルのビールが消費された。350ミリリットル缶換算で540万缶を観客が飲んだことになる。同一のスタジアムで試合をした場合、ラグビーの試合はサッカーの試合と比べ、平均でビールの消費量が6倍だと組織委は算出する。

引用元:Bloomberg(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-17/PWVY1HT0G1KW01)

9月20日(金)〜11月2日(土)までの日程でラグビー(rugby)のワールドカップ(World Cup)が開催されていることは多くの方がご存知かと思います。そこで今回は“投資”と“ラグビー”の双方に関係のある記事を書いていこうと思います。これまでにもブログで度々触れてきたように、世界的な景気後退局面・様々なカントリーリスクを中心に株式市場・為替市場ともに大きく荒れていますね。つまり、先行き不透明感が強まっているということになりますが、これに加えて日経平均株価やNYダウ指数の中長期チャートのトレンド転換が危惧されています

このような状況においてどのような観点で市場を見渡せば良いのか、またどんな銘柄に目を付ければ良いのかについては非常に悩ましい問題になっていると思われます。投資家の中には専業投資家・兼業投資家など様々な方がいると思いますが、少なくとも現時点において投資を行っている人の多くは投資のみで生計を立てるような専業投資家を目指しているのではないでしょうか?

それとは裏腹に市況は悪化の一途を辿り頭を抱えている人も多くいるのではないかと推測することが出来ます。そんな方のために「このような状況下においてどのような視点で市場を見るべきなのか?」、このことについての1つの考えを共有していきたいと思います。それが「テーマ株への投資」です

テーマ株とは、いま話題になっている注目銘柄のこと。 ○○関連銘柄といったように、話題のテーマによって株価の変動が予想されます。 テーマ株は短期間に株価が上昇するため、うまく投資すれば大きな利益を得られます。

引用元:https://株の教科書.com/beginners/points-when-coloring-theme-stock/

   

景気後退懸念で資金が集中するのは“テーマ株”

“テーマ株”と聞くと、最もポピュラーなものとしてゲーム関連株を思い浮かべる方が多いかと思います。まさにそのようなものを意味しており、その時々で流行りとなっている種類のものを指します。また、今のように市場が不安定な状態である時には、大きな注目を集める銘柄に資金が集中する可能性も秘めているので短期間での高騰を狙うことも可能になります。では、この時期に“流行”の中心にいるものとは一体なんでしょうか?記事冒頭部にある記事を引用しているので既に答えは分かるかとは思いますが、それは“ラグビー”です

ちなみに、この記事を書いている今現在においては日本は予選で3戦全勝、そして2日後にスコットランドとの一戦を控えている状態になります。ラグビーの勝ち点方式は少々複雑になっており、サッカーのように勝てば3点・負ければ0点・同点であれば1点といったものとは異なります。“ボーナスポイント”というものがあり、勝っても負けても4トライ以上を決めることで1ポイント・負けたとしても7点差以内であれば1ポイントが加算される仕組みになっています。若干話は逸れてしまいましたが、ラグビーW杯と株式市場にはどのような関係性があるか考えてみてください。もっと言うとラグビーW杯によって注目される・需要が増えるものは何でしょうか?

記事冒頭部分の画像を見てもらうと答えは載っていますが、それは“ビール”です。ラグビーW杯による影響に加えて、10月からは消費税が8%から10%へと引き上げられました。それを前にさらなる需要が発生したため、ビール業界への好影響というのは絶大であると推測することが出来ますね。では、最後にビール大手4者の株価動向などを見ていきたいと思います

   

ビール関連銘柄がアツい!?消費増税とラグビーW杯による恩恵を受ける銘柄とは?

ビール大手4社が10日に発表したビール、発泡酒、第3のビールを合わせた「ビール系飲料」の9月の販売量は、全社いずれも前年同月を上回った。10月の消費増税前にまとめ買いに走った影響がみられた。

アサヒビールは前年同月比で11%増。広報担当者は「2014年の増税時ほどではないが、駆け込み需要があった」と話す。キリンビールは24%増。第3のビールは本麒麟(ほんきりん)が好調で33%増だった。サントリービールは16%増で、ビールの6缶パックや箱に景品を付け、まとめ買いを誘った。サッポロビールも主力の「黒ラベル」が好調で、17%増だった。

 9月20日に開幕したラグビーのワールドカップ(W杯)による「特需」もあった。スポンサーとして唯一会場で売られているハイネケンは同240%増。アサヒが直営するパブでは日本戦の開催日はビールが3~5倍販売されたという。

引用元:https://www.asahi.com/articles/ASMBB4HVLMBBULFA00N.html

こちらの記事では上の引用記事に含まれるアサヒ・キリン・サントリー・サッポロの4社に、外国人も多く集まる英国風パブであるHUBを加えた計5銘柄のテクニカル分析をしていきたいと思います。もちろん、テーマ株についてはファンダメンタルズ要因が大きな割合を占めることが多いのであまり参考にはならないかもしれないですが、株の基本は“安く買って高く売る”ことですのでエントリーや利確のタイミングなどを見ていければと思います。ちなみに、テーマ株のテクニカル分析についてはスイングトレードがメインになってくると思うので、チャートは日足・6ヶ月チャートを使用します

【①アサヒグループホールディングス(ビール類国内シェア1位)

チャートには移動平均線・オシレーター指標にはRSIを採用していますが、こちらのチャートはテクニカル分析の観点で言うとエントリーは見送りたいところですね。理由はチャートとRSIによるダイバージェンス(逆行現象)です。チャートは数週間継続したレンジを上方に突き抜けていますが、RSIに関しては高値を切り下げている状態にあります。今でこそラグビーや消費増税の影響から大きな需要がありますが、その反動に注意しなくてはならないですね

【②キリンホールディングス(ビール類国内シェア2位)】

こちらのチャートで注目すべきポイントは、チャートに付け加えている2つの丸部分になります。6ヶ月間の株価推移は下落傾向にありますが、さらに細かく見ると株価は当然上下動を繰り返していますよね。今はその上下動の中の下げ相場にあり、オレンジ色で囲まれた陰線がその起点・黒丸に囲まれた陰線が今の下げ相場の戻し高値ということになります。つまり、直近で目指すべきポイントは黒丸部分である2300円水準、その先に見据えているのがオレンジ色部分の約2330円水準ということになります。テーマ株ということもあり、それら水準については突き抜ける可能性も大きく、その後は2400円までの上げ相場を見込むことが出来るのでエントリータイミングとしては良いと判断することが出来ます

【③サントリー食品インターナショナル(飲料国内シェア2位)】

こちらの株価は所々突き抜けている部分はあるものの、基本的には4500〜4800円のレンジを推移しているのが確認出来ます。4500円を割り込むと4300円付近までの下落リスク、反対に4800円を突き抜けると5000円付近までの上昇見込みがあります。投資方針としてはボックス底の4500円でのエントリー、天井である4800円付近での利確が基本になってくると考えることが出来ますね

【④サッポロホールディングス(ビール類国内シェア4位)】

一見綺麗な上昇トレンドにも見えるこちらのチャートですが、これまで分析してきた中では最も注意をしなくてはならないものになります。今でこそダウ理論に定義されているトレンド(安値・高値の切り上げ)を継続していますが、オシレーター指標であるRSIとの関係性を見ると一目瞭然ですね。それを反映するかのように陰線の出現も増えてきているため、短期的な上昇トレンドは天井を打ちつつあり下落リスクが大きいのではないかと考えることが出来ます

【⑤ハブ】

チャートには2本の黒戦とオレンジ色の丸を追加しています。水平線は短期トレンドのネックライン・斜めになっているものは過去のトレンドから継続するサポートライン・オレンジ色の丸は今後の予想レンジになります。短期的に見ると大きく落ち込んでいるため、一見すると割安判断をしてしまいそうですが、ネックラインを割り込みつつあるためさらなる下落リスクを伴います。ただ、過去にレジスタンスラインとしていたものが、今ではサポートラインへと役割転換していることを考慮すると、エントリーのタイミングは1100円付近になると予想をすることが可能です

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