今回の注目ニュース
今回は為替相場に関する割と面白い記事を見つけたので、その記事を所々引用しながら色んな角度からそれについて考えていこうと思います

その記事のタイトルは[お盆休みの『1ドル105円割れ」定着に注意が必要』というものですが、こちらの記事全文については画像下にURLも貼り付けているので参考にして見てください(この記事内には部分的にしか抜粋しません)
今現在でこそ米ドル円相場は1ドル105円付近での推移となっているので慣れてしまった感がありますが、少し前までは今よりもかなり円安水準(110円越え)での推移となっていたので感覚的にそろそろ反発だろうと思ってしまっても不思議ではありません
しかし、もちろんリスク回避の動きがさらに強く慣ればさらなる円高進行が予想されますし、“そろそろ反発するだろう”という思い込みは何の根拠もないテキトーであるということになりますね(根拠を持って反発を予測している方がいれば謝罪します)
急速な円安進行も束の間!ドル円は105円まで急落!

こちらは米ドル/円の8時間足チャートになりますが、ここでとりあえず見て欲しいのは白丸で囲んである大陽線になります
その後は、理由があって105円まで急落しているわけなのですが、この丸で囲まれている部分ではどのような材料が出たのか分かりますかね…?
結論から申し上げるとFRBのパウエル議長による“利下げ”局面入りの否定になりますが、昨年から今年にかけては頻繁に“利上げ”という単語は耳にしたと思うのですが、ここに来てついに利下げかと思いきや“否定”でしたね
今回の相場では利下げの否定により円安ドル高方向に振れていますがこの仕組みについてはごくごく単純なものでなり、利下げをすると日米の金利差が縮小するため米ドル資産比率を下げる動きになりますのでドルが売られる傾向にあります(円高ドル安)
今回はその逆の動きになるので1円ほどではありますが、数時間の間にドルが109円まで上昇したということになります(ここまでが白丸で囲まれている部分の説明)
対中関税第4弾!トランプ発言でドル円・株価暴落!
日本時間の8月2日未明。アメリカのトランプ大統領は、中国からの輸入品のうち、これまでは制裁の対象外だった約3000億ドル分(約33兆円)に9月1日から10%の制裁関税を課すと表明した。7月30、31日の両日に中国の上海で開かれた米中の閣僚級交渉が不調に終わったためだ。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/295748
パウエル議長発言で市場に安心が広がり円安が進んでからすぐのことですが、トランプ大統領による中国への追加関税の発表により再びドル円相場は大きく方向転換して現在(105円付近)に至っています
日本円はリスク回避の安全資産という位置付けであり市場に関しては混乱で溢れかえっていたため、当然ながら株式市場への影響も大きく翌日の日経平均株価は前日比500円安となりドル円相場も106円まで急落する結果になりました
お盆休み中にドル円のさらなる下落で投資家に悲劇?
記事冒頭部分でも若干触れましたが、「まさかドル円が105円を割り込むことはないだろう」「そろそろ反発するはずだ」という謎の考え方には根拠が全くないということであり、これを記事の筆者は“行動ファイナンス”によるものだ述べていますが、投資における投資家心理は非常に重要なものなのでこの表現方法は正しいと言えますね
「人は利益の追求のため常に合理的に行動する」という前提に立つ従来の経済学に対し、人の心理面などの動きに注目し、投資を行うにあたって「人はどのように意思決定し行動するのか、なぜ時として非合理的な行動をするのか」を研究する「行動経済学」に基づく投資理論。代表的なものが、人が損得を判断するにあたって、絶対的な水準よりもある地点からの変化の大きさによって価値を決める「参照点依存性」、利益を得るよりも損失による苦痛のほうが大きく感じる「損失回避性」、損得の絶対値が大きくなるほどその感覚が鈍ってくる「感応度逓減性」という三つの特徴をもつことを解説したプロスペクト理論である。
引用元:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ko/a_finance.html
つまり、その推測が正しい正しくないは別として「105円まで下げたらアメリカ政府が黙ってないだろう」「何かしらの円安誘導が行われるだろう」と思い込んでしまう、それを正しいと信じ込んでしまうということになります
もちろん、私はトランプ大統領ではないのでいつ次の動きがあるかは想定不可能ですしもちろん連休中にドル円が105円を割り込むという断言は出来ませんが、少なくとも105円という数字を反発の節目だとは思っていませんしあらゆる選択肢を頭の中に入れています
[テクニカル分析]米ドル/円の今後の推移予想!
では、ここまでの記事を読んでいただければ、楽しい連休中に暴落する確証はないけれどリスクは存在しているということがお分かりいただけたと思います(特に今の時期は為替に限らず相場が荒れがちなので)
というわけで、ここからは実際にどのような可能性が考えられるのか、そのいくつかのパターンをチャート分析という形で見ていきたいと思います

まずこちらは米ドル円の月足チャート(長期)になりますが、よ〜く見ていただくとチャートは全ての移動平均線を割り込んでおり、それに加えて短期移動平均線・中期移動平均線の間ではデッドクロスが発生しています
チャートの下にさらに移動平均線があるような状態であれば、それをサポートラインとして考え反発の目安にすることも可能ですが、今回はそのような水準を過去の値動きから推測することになります
その目安として追加したのが白の横線であり、これは100円水準のものになります
もちろん、月足ということでかなりロングスパンの価格変動を表しているので連休中にいきなり100円まで暴落ということは考えにくいですが、それでも105円を割り込んでも全く不思議ではない、むしろこのチャートだけを見ると105円で反発するなんていう根拠は見当たらないはずですね

続いてこちらは週足チャートになりますが、先ほどの月足チャートと同様にチャートは全ての移動平均線を割り込んでいることに加えて移動平均線同士のデッドクロスも見られるので、目安となるのは白線(こちらは104円水準)となります
先ほどの月足チャートと比較すると当然のことながら下値の目安が近くなってきますが、それでもここから急反発するような相場ではなく明らかに下り坂になってしまっていますね
ブログ購読登録・Twitterフォローはこちらから
ブログ開設より4ヶ月が経過しましたが、日頃から読者の皆様から読んでいただいているおかげもありましてGoogle検索でも上位に食い込んでいる記事も複数出てくるようになりました
今後も投資関連情報の配信・分析を毎日更新していくことでより多くの方に読んでいただけるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします
Twitterアカウント(https://twitter.com/fundpressss)の運営もしているので、こちらのリンクよりぜひフォローもお願いいたします
コメント