中期的な爆発も期待出来る理由とは

こちらは東証一部・enishの3年間の株価推移を示した週足チャートになりますが、1年以上にわたり横ばいに推移していたのにも関わらず突如高騰を始めた様子が見て取れますね
チャートと短期移動平均線・短期移動平均線と中期移動平均線がそれぞれゴールデンクロス[※1]を発生させており、また初動と同等の動きだしである点からももしかすると短期〜中期的に大きな上昇を見込むことが出来ます
今回は、そんなこちらの銘柄のビジネスモデルや上昇原因を突き止め、今後の株価推移についても同時に見ていきたいと思います
enishの決算情報


こちらはenishの決算内容をグラフ化したものになりますが、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益のいずれにおいても株価の上昇要因となるような内容ではありませんね
しかし、今回株価が高騰した背景としては決算発表前の市場コンセンサスが関係しているのではないか、というのも今回の決算内容としては良いか悪いかで言えば悪いですが、市場予想に対して良いか悪いかで言えば予想通りといったところになります
つまり、業績が思うように伸びていないと言えども、予想通りの決算発表により市場への影響は限定的であったといえこれ以上の株価下落余地はないと判断された、その結果市場に安心感を与えゴールデンクロスを引き起こした
結果を見た上でのことにはなってしまいますが、目立った好材料がない中でのこのような株価推移を見ると、また市場予想を下回るほど悪い内容ではなかったということを踏まえるとこのような株価変動は妥当なものであったと考えることも可能です
それに加えて、チャートを確認していただくと横ばい期間が非常に長く仕込み時間は十分に与えられていたと考えるのが自然で、下げ止まりと十分な仕込みというタイミングが重なったことで発生した突然の株価上昇ではないでしょうか
[テクニカル分析]enishの今後の株価推移予想

こちらはenishの半年間の株価推移を示した日足チャートになりますが、こちらに関しても8月初めの高騰によりこれまで機能してきたレジスタンスラインを突き抜けているのが確認出来ます
現在は一時的な上昇が天井を打った可能性も考えられ、というのも上髭の非常に長いローソク足の出現と出来高の大幅な減少が見られるからであり、この後に関しては一時的な価格調整下落が発生し押し目を探る展開も考えられますね
あくまで週足ベースという長い期間で見ると初動の域を超えておらず、今後も短いスパンでの上下動を伴いながらの上昇を見込むことができますが、注意が必要なのは決してビジネスが右肩上がりに成長しているわけではないという点であり中長期保有が向いているとは断言できない点になります
こちらの銘柄の投資方針としては、初動で動き出しボラティリティ[※2]の高い今の時期限定での短期売買により小さな値幅を重ねていくことが妥当ではないでしょうか
用語解説
[※1]ゴールデンクロス
移動平均線の13週線と26週線の動きに注目する。移動平均線は、株価の平均値をとる期間が異なれば当然違った形状になる。26週線が上昇局面または横ばいの状態にあるとき、13週線が26週線の下から上へ突き抜けることを、一般的にゴールデンクロスと呼ぶ。ゴールデンクロスは、買い場といわれているが絶対的なものではない。基本的なチャートの見方としての参考となる。
引用元:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ko/golden.html
[※2]ボラティリティ
証券などの価格の変動性のこと。期待収益率が期待通りとなる度合いを示す。ボラティリティが高ければ期待収益率から大きく外れる可能性が高い。標準偏差で示すことが多い。ボラティリティが大きいとは価格の変動性が大きいことを指す。また、1つの変数の変動に対する他の変数の感応性を意味することもある。例えば、長期債の利回りの変動に対する価格の変動性は、短期債のそれよりも高く、ボラティリティが大きいという。
引用元:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ho/volatility.html
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