UUUMの事業内容とは?
東証マザーズに上場しているUUUMについて書いていきたいと思います
まず、UUUMの事業内容について簡単に説明していきたいと思います
大きく分けて3本の柱があり、①クリエイターサポート事業(YouTubeチャンネルに対してのマネジメント・動画制作サポート・オファー)・②インフルエンサーマーケティング事業・③ゲーム、メディア事業となります
最近では小学生の将来なりたい職業ランキングにおいても上位となっているユーチューバーを数多く抱えている会社であり、その代表例としてはHIKAKIN・はじめしゃちょー・水溜りボンドなどではないでしょうか?
ユーチューバーの所属事務所としては国内最大規模であり、UUUMの株価も上場後しばらくして大きく上昇しているのでYouTubeという市場の大きさと勢いを実感している投資家の方も多いのではと思います
機関投資家による空売り残高が急速に減少している?

こちらは2019年7月10日以降のUUUMに対する機関投資家の空売り状況を示したものになります
7月10日・11日までは空売り残高が一貫して増加傾向にありましたが、12日以降にはその状況が一転しており今では買い戻しの動きが活発化していることが分かります
では、空売り状況に変化のあった12日前後に何が起こったのかについて書いていこうと思います
「決算発表」
7月12日に正式に決算短信[※1]が公開され、今回大きな変化が現れたのはこちらが密接に関係していますので、その内容について簡単に見ていきましょう
2019年5月期の連結経営成績ですが、売上高197億円(+68.1%)・営業利益12億円(+74%)・経常利益12億円(+77.3%)・当期純利益8.89億円(+118.8%)となっており、YouTubeの主力収益源であるアドセンス収入が大きく拡大したとされています
ユーチューバーと言えば動画配信による広告収入という印象がかなり強くなっており実際にそれが主な収益源とはなっているのですが、最近ではイベント・グッズ・音楽からの収益も拡大傾向にあることに加え、ユーチューバーの所属事務所としては唯一上場しているという信頼性の高さからも今後の成長が見込めると考えられますね

こちらはSBI証券HPを参考にした信用データになりますが、こちらも信用買いの動きが強まっているので今回の好決算の影響が強く現れているものと考えられます
前記事で紹介したオンキヨーに関しては信用買い残高が信用売り残高の460倍ほどに膨れ上がっていることに加えて、機関投資家による急速な空売りが進んでいたことからも大きな不安が感じられましたが、こちらの銘柄に関してはどちらも株価上昇の後押しになることが数字上からも読み取ることが出来ますね
[テクニカル分析]UUUMの株価は今後上がるのか?
ここまでは機関投資家の動向をはじめとした空売り状況や決算内容を見てきましたが、ここからは実際のチャート見て今後の株価推移についても触れていきたいと思います

こちらはUUUMの1年間の日足チャートになります
まず、注目していただきたいのは2本の実線(黒)とチャート・RSIの関係についてです
チャートもオシレーター指標のRSIもレジスタンスラインとして機能していた黒線を突き抜けており、これらのラインについては今後サポート水準としての役割に転換していくことになります
続いて注目していただきたいのは赤丸で囲まれた2つの箇所になります
赤丸に囲まれたチャート部分では下落しているのに対して、下のRSIを確認すると上向いていることが分かりますが、これは以前にも説明したかとは思いますがダイバージェンス[※2]という相場の転換点としてのサインとして判断することが出来ます
決算発表がなされる前に既に相場の転換点を迎えていたのは、YouTubeを取り巻く市場に対する期待値の高さであり、その期待が現実となったのが先日の決算発表となったわけです
市場の期待からトレンドは転換していましたが、決算発表が市場のコンセンサスを上回ることが出来なかったら急落する可能性もありましたが今のところそのような心配はなさそうに思えますね
子供のなりたい職業ランキングでも安定して上位に食い込んでくるなど市場の大きさは実感することが出来ますが、正直これからユーチューバーとして参入するには大きな壁を乗り越えなくてはならず、他のクリエイターとの差別化が不可欠になってくるかとは思います
ただ、UUUMに関して言えば日本国内の登録者数ランキングTOP10の内9人が所属しているなど、安定した基盤があることに加え今ではイベントや企業とのタイアップ広告・商品販売においてその地位をさらに確固たるものにしていることで今後のさらなる飛躍が考えられますね
YouTubeというまだまだ今後については不透明な市場ではあるため長期投資に関しては適切であると断言することは難しいですが、短期〜中期で考えた場合には以上の理由からも推測できるように期待できるのではないでしょうか
専門用語解説
[※1]決算短信
決算短信とは、株式を証券取引所に上場している企業が、証券取引所の適時開示ルールに則り決算発表時に作成・提出する、共通形式の決算速報である。 決算短信は証券取引所の自主規制に基づく開示であるのに対し、決算公告は会社法の、有価証券報告書は金融商品取引法の法定開示である。
引用元:wikipedia
[※2]ダイバージェンス
オシレーターの逆行現象のことをダイバージェンスと呼びます。ローソク足の高値が切り上がっている上昇トレンドなのに、オシレーターの高値は切り下がっているケースが該当します。 またローソク足の安値が切り下がっているのに、オシレーターの安値が切り上がっている場合もダイバージェンスです。 株価等が下落局面にある場合に生じるものを「強気のダイバージェンス」といい、反対に上昇局面において生じるものを「弱気のダイバージェンス」といいます。
引用元:カブドットコム証券(https://kabu.com/glossary/1206089_3151.html)
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